パブコメの真贋
私が一節を紹介したパブコメの真贋がネット上で話題になっているようですね。
私も、FAX文書をスキャンして作成したらしいpdfファイルを入手しただけですから、真贋の程は直接は確認しようがないのですが(パブコメは、マスメディアには閲覧・謄写が許されていたとのことなので、もともと「流出」という程大袈裟なものではないようです。)、誰かが捏造したにしては手が込んでいるなあという感じはします。
作成名義は、IFPIとRIAAの共同名義になっており、
「Submitted on behalf of the International Federation of Phonographic Industry by」
とか
「Submitted on behalf of the Recording Industry Association of America by」
等と書かれた下の部分は、数行分、マジックで上から消された後がありますし、
FAXのカバーシートの右上にはifpiのロゴが印刷されており、
各頁のヘッダ部分を見ると、
「22/12 '03 12:15」 マジックで黒塗り 「IFPI」
との印字がなされています(黒塗り部分には、送信側のFAX番号が印刷されていたのでしょうね。)
各頁のフッタ部分には
「IFPI-RIAA Submission form on Opinions on the draft report from the Copy Council under the Cultural Council -22 December 2003-Page」〜との印字が、本文と同じ書体によりなされており、当該文書におけるページ番号が記載されています。
また、宛先は、「Japan Copyright Office Agency of Cultural Affairs」となっています。
枚数は全8枚。
そして、下縁中央部には、1枚目から順に「67」から「74」までの数字(手動式のナンバー打機で印字されたような書体)が印字されています。寄せられたパブリックコメントをファイルにまとめるときに役所が手動式の機械でナンバリングしたのではないかと思わせるに十分なものです。
内容は全て英語なのですが、私にはこれがネイティブの英語なのかどうか見分ける英語力がないので、そこのところはよくわからないです。
ということで、これが「偽書」だとしたら、「作ったやつは凄いなあ」と正直感動してしまうようなものです。
Posted by 小倉秀夫 at 09:55 AM | Permalink
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