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06/08/2004

今必要なもの

性懲りもせず、「知的財産推進計画2004(案)」なるものが作られたようです。

このような「計画」を立案してしまう人たちって、エンターテインメント産業の主要な消費者である若者たちが、エンターテインメントのためにどの程度の支出することが可能だと思っているのでしょうか。ゲーム産業衰退の最大の原因は、消費者側の可処分所得を無視して、開発コストを闇雲に上昇させていったことにあるのだということにいつになったら気が付くのでしょうか。中古ゲームを立法によって撲滅したら、若者たちはどこからかお金を調達して、莫大な開発費を賄って利益が出る程の売上げをソフトハウスにもたらしてくれるとでも思っているのでしょうか。そういう世の中をお望みなら、著作権法改正の前に児童ポルノ法を改正して、少年・少女売買春を合法化すべきでしょう。

それはともかくとして、こういう計画を策定してしまう役人、賛同してしまう政治家、有識者の間には、「法と経済学」的な素養を持つ者はいないのでしょうか。何人かはいても、彼らが発する冷静で合理的なメッセージなどどこかに引っ込んでしまう程、不合理でエゴ丸出しの議論がまかり通っているのでしょうか。

知的財産戦略会議の中で、中川経済産業大臣から、「国際的な知財専門弁護士というものを短期間で大量に人材育成をしていかないと、世界の知財戦争の中でかなり不利になっていくということも大事なポイントではないかと思っております。 」なんてことをいわれてしまっているわけですが、それ以前に、知的財産権制度を「法と経済学」的に正しく理解し、それを立法に反映できる国会議員を短期間に大量に養成することの方が先決ではないかという気がします。立法府におかしな法律を作られると、国際的知財弁護士が如何に大量に要請されようとも、いかんともしがたいのですから。

Posted by 小倉秀夫 at 01:56 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle |

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Notifié: 8 juin 2004 à 12:50:44

Commentaires

こんにちは

このご意見には賛成です。

法と経済学には詳しくありませんが,少なくとも経済学の観点からきちんとした検討をする必要があると思います。

製品やサービスの供給だけを考え,需要と顧客の可処分所得を考えなければ,どんな企業でも事業に失敗してしまうのは当然のことですね。
政府も税金という資金で運転されている企業のようなものだから健全な企業運営のための基本的な仕組みを検討・導入しないといけないと思います。政府のために公的資金を投入してくれる「政府の政府」は存在しないわけだし(世界銀行に頼るのだろうか・・・?)。


Rédigé par: 夏井高人 | 8 juin 2004 à 07:42:18

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