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11/09/2004

プロセス重視

法科大学院は、プロセスを重視するらしいと聞いています。

そうであるならば、新司法試験の合格率がいかなる数値であれ、講義を軽視し、判例等を読み込むことを怠り、暗記に走る学生を、「プロセス」の中で排除すればよいだけのことです。日本の法科大学院制度がモデルとした米国のロースクールは、ポイントポイントで基準を満たせない学生はその先に進ませないという意味での「プロセス重視」の思想が基本的に実践されています。日本の法科大学院の関係者が重視する「プロセス」っていったい何なのか、訳がわからないです。

なお、6000人を超える学生を入学させ、しかもそのほとんどをそのまま卒業させたあげく、その卒業生の7〜8割が新司法試験に合格できるように新司法試験の合格者数を拡大せよといわれたって、その要求を実現するためには司法修習制度を廃止するしかないわけで、では、司法修習制度を廃止した場合に、わずか3年で、法律実務家として活動する上で最低限必要な法律知識ならびに法律の解釈方法等を習得した上に、裁判所で行われている事実認定の方法等を習得することを可能とするようなカリキュラムが本当に組めるのかという疑問が生じます。

法科大学院の先生方は、新司法試験さえ通してしまえば後は野となれ山となれだからいいですけど、法曹界としては新規参入者のレベルが著しく落ちることは非常に困りものです。

日本の司法改革は、ごく一握りの権力を持った年寄りの妄想に従って、科学的検証の精神を忘れ、過去と現在を否定することにばかり終始する極めて歪んだものになったということがいえそうです。

もはや、「司法改革」ではなく、「司法文化大革命」と呼ぶべきなのかもしれません。

Posted by 小倉秀夫 at 09:03 PM dans D'autre problème de droite |

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Voici les sites qui parlent de プロセス重視:

» 昨日の de NAbElog
ロースクールについてのエントリーでid:nopikoさんがTB送ってくれましたので,ちょっとリンク先にも行ってみました。 気になったのは, >> 法... [Lire la suite]

Notifié le 12 nov. 04 11:13:41

Commentaires

kokoichi様。田舎弁護士の戯言です。

「3000人」という数字が一人歩きしていますが,なんの根拠もありません。潜在的なニーズがどれだけあるかということを科学的に調査したものを私は聞いたことがありません。
 おそらく,各弁護士の主観によるでしょうし,その意味では「人によってさまざま」にしかならないでしょう。

 僕自身は,新規の分野を開拓するか,顧客にアピールする特色がないと,数年後からは難しいと思います。

Rédigé par: みのりん | le 11/24/2004 à 21:18

はじめまして。いつも拝見させていただいています。
私は今現在、現行試験と法科大学院を両にらみで検討している受験生です。今回の制度改革については、それこそしっかり「科学的検証」をしたうえでスタートしてほしかったと思っていますが、受験生の立場としては現状の下でがんばるしかないという気持ちでやっています。
そこで小倉弁護士にお伺いしたいのですが、法務省の素案のようにだんだん増やしていって最終的に3000人に落ち着くということになった場合、現在の日本社会にはそれだけの弁護士が食べていけるだけのニーズがあるのでしょうか?弁護士の方に伺っても、「まだまだ数は足りない」とおっしゃる方もいれば、「もうすぐ構造不況業種になるのでは」とおっしゃる方もいて、人によってさまざまです。これから弁護士になろうとしている者にとってはこの点が一番気がかりです。確かに数が増えることによってあらたなニーズが生まれてくるという側面はあるでしょうが、なりたての弁護士にとってそのニーズをいきなり開拓していくのは正直厳しいと思います。

Rédigé par: kokoichi | le 11/12/2004 à 13:47

>もはや、「司法改革」ではなく、「司法文化大革命」と呼ぶ
>べきなのかもしれません。

ロースクールに限ってみても、研修所破壊、統一修習破壊、学部破壊(LSに教員がとられるため、二部を廃止したところもあるそうです)、そして何より経済的弱者が法曹になる道を破壊・・・。連中の発言は、「造反有理」としか聞こえません。手に「毛語録」でも持っているんじゃないですか?

Rédigé par: 増田尚 | le 11/09/2004 à 23:40

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