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04/17/2005

著作権法の勉強法・・・(1)

 中央大学法学部での著作権法ゼミも来週から始まるので、著作権法の勉強方法について短期集中連載することにします。

 法律の勉強ですので、


  1. 法令集

  2. 教科書・参考書

  3. 判例集


が当然必要となります。

 コンパクトな六法だと著作権法が全部収録されていない場合がありますし、模範六法でも「著作権法」は全部収録されていても、施行令や施行規則、旧著作権法、各種国際条約等までは収録されていません。そのため、著作権法を本格的に学習するためには、著作権法、あるいは知的財産権法全体に特化した法令集が必要です。
 私のお薦めは、角田 政芳「知的財産権六法(2005)」(三省堂)です。
 著作権法令研究会編「著作権関係法令集(平成17年版)」(著作権情報センター)も悪くはないですが、著作権法関係だけで2800円はつらいかも知れません。

 また、著作権法は頻繁に改正されますので、政府が提供している「法令データ提供システム」を利用して、適宜最新の条文(未施行のものを含む。)をダウンロードしておくことが求められます。

 判例集については、斉藤博=半田正夫編「著作権判例百選 (第三版)」(有斐閣)は基本文献ですので、是非手元に置いてよく読んでおいておくとよいでしょう。その他、「判例著作権法—村林隆一先生古稀記念」も比較的お勧めできるものですが、こちらは定価が11550円とかなりお高いので、学生が購入するにはつらいのではないかと思います。その他、土井輝生「知的所有権法基本判例(著作権)」(同文館)や秋吉稔弘他著 「著作権関係事件の研究」(判例時報社)などもありますが、解説が薄いので、学生がわざわざお金を払ってまで買う必要もないでしょう。逆に、岡邦俊「著作権の法廷」(ぎょうせい)シリーズは、収録裁判例数は少ないですが、解説は充実していますので、読んでおいて損はないかと思います。著作権法に的を絞ったものではありませんが、赤尾太郎=岡村久道「サイバー法判例解説」(商事法務)には、比較的新しい裁判例についての簡潔な解説が掲載されています。

 裁判例については、百選等で引用された要旨部分だけではなく、判決文全体(少なくとも、「裁判所の判断」以降)を読むことが必要です。
 大学在学中で判例検索データベースを活用できる人はそれを利用すると、判例時報や判例タイムズ等の判例雑誌の何号の何ページにその裁判例が掲載されているかのみならず、その裁判例についての判例評釈が判例雑誌や学会誌等に掲載されていれば、どの雑誌の何号の何ページにそれが掲載されるかもわかります。したがって、そういう恵まれた環境にいる間は、これを活用しない手はありません。
 判例検索データベースが活用できない環境にいる場合は、最高裁判所のウェブサイトにアクセスして、「裁判例情報」データベースを活用するとよいでしょう。また、判例検索データベースを活用できる環境にある場合でも、最高裁の「裁判例情報」データベースの方がデータの収録が早いですから、念のため最高裁の「裁判例情報」データベースを検索してみることをお勧めします。
 最高裁の「裁判例情報」データベースで気をつけなければいけないのは、たとえ知的財産権がらみの判決であっても、最高裁判例は、「知的財産権裁判例集」データベースには収録されておらず、別途、「最高裁判例集」データベースをあたらないといけないということです。また、どの判例雑誌に掲載されたのかという書誌情報が掲載されていないので、論文やレポートを書くときには、別途書誌情報を検索しないといけないといういう点も要注意です。

Posted by 小倉秀夫 at 04:48 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle |

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Commentaires

村林古稀の誤変換訂正

 村林古稀の推薦ありがとうございます。

 111ページですが、

5行目「胸」→「旨」
6行目「がっきゃく」→「楽曲」
と訂正ねがいます。

Rédigé par: MADI | 16 mai 2005 à 18:12:30

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