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09/30/2005

PCJapan11月号

PCJapan11月号用に、「のまネコ」問題と商標法との関係についてのコラムを書きました。
(まだ、初稿を提出しただけで、ゲラもあがっていませんけど)

Posted by 小倉秀夫 at 11:00 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (16) | TrackBack (1)

09/23/2005

「のまネコ騒動」についての違和感

 私は、著作権法が、新たな作品の創作や作品の流通を阻害する方向で働くことを、比較的ネガティブに捉える傾向があります。だからこそ、ケンブリュー・マクロード「表現の自由(R) vs 知的財産権」なんかを「そうだ!そうだ!」と思いながら読めてしまうわけです。

 そういう観点からすると、「恋のマイワヒ」について、おそらく原盤権者の許諾なしに作成されオンラインで公開されたであろうフラッシュ映像を、著作権法を活用して押しつぶすのではなく、むしろ積極的にプロモーション用に活用したAVEXの決断は一種の「英断」として比較的高く評価していたりします。どうせなら、これをきっかけに、「洋楽の空耳フラッシュはAVEX的にはOK!。だけど優秀作品はプロモで使わせてね」という方針をAVEXが採用してくれれば、AVEXが権利を買い取った楽曲に限られるにせよ、原盤権者の著作隣接権によって阻害されることなくフラッシュ作家が創作性を発揮できるようになるわけで、今回の件は、表現の自由と知的財産権の新たな調和点を見出す一つのエポックメイキングとなる素地があったはずです。

 しかし、今回の騒動では、むしろ、ネット上の大衆の側が、コンテンツホルダー側の表現活動を阻害するために著作権法を持ち出してしまったわけで、せっかくコンテンツホルダー側が少し歩み寄ってきたのにネットワーカーたちがテーブルをひっくり返してしまったようにも見えます。今回のことで、AVEXがネットワーカーに敵意を抱き、フラッシュ作家を次々と潰していく方針に変更しないように希望する今日この頃です。

Posted by 小倉秀夫 at 12:12 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (23) | TrackBack (12)

09/19/2005

What You Wainting For?

Gwen Stefaniの「What You Wainting For?」って、露骨に日本の女の子の独白が効果音として活用されているのですね。

「Japan Cool」の影響なのでしょう。

Posted by 小倉秀夫 at 11:06 AM dans musique | | Commentaires (1) | TrackBack (0)

「恋のマイアヒ」論争

 「恋のマイアヒ」のプロモーションビデオに用いられている「のまネコ」の絵が、インターネット上の電子掲示板などでしばしば用いられている「モナー」を無断で複製ないし翻案したものなのではないかとして、AVEX等を非難する人が何十人か何百人かいるのだそうです。

 法律的には、

  1. 先行作品である「モナー」において「創作性のある部分」とはどこか。
  2. 原告(民事の場合)または告訴人(刑事の場合)は、当該「創作性のある部分」を付加して「モナー」を創作した者またはこの者から正当に権利の譲渡を受けた者なのか
  3. 上記「創作性のある部分」と同一又は類似する部分が後行作品である「のまネコ」に組み入れられているか
という点が問題となります。

 アスキーアートの場合、一般にこの「創作性のある部分」が狭いのでデッドコピーの場合を除くと著作権侵害は成立しにくい面があります。それ以上に、匿名掲示板系の流行作品の場合、そもそも「創作性のある部分」を付加して新たに作品を創作したのが誰であるのかを把握するのが困難なので、逆に言うと、そのような作品を無断で利用してもどうせ誰も訴えてこられないだろうと考えてるのはある意味合理的です(仮に実話であればかなりの確率で著作者性を証明できそうな「電車男」ですら、著作者の許可なくして出版され、映画化され、テレビドラマ化されれています。まして、著作者性の証明しようがない「モナー」ならなおさらそうです。)。

 そういう意味では、AVEXが今のところひるんでいないというのは想定の範囲内にあるといえます。

 何しろ、AVEXは、CCCD問題やレコード輸入権問題などで昨年はだいぶネットワーカーの非難を受けましたから、ある意味非難を受け慣れたという面もあるでしょうし、さらにいえば、CCCD問題のときは自分たちに強く抗議してくる人々というのはAVEXにとって「上客」がかなり含まれていることが容易に想定できるのに対し、「のまネコ」騒動で元気なネットワーカーの場合、そもそも「上客」がどの程度含まれるのかという点に疑問が持たれうるからです。

Posted by 小倉秀夫 at 11:00 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (22) | TrackBack (6)

09/12/2005

総選挙結果

 川内議員・横光議員が比例で踏みとどまってくれたことは不幸中の幸いですが、衆議院文部科学委員会で音楽ファンのために頑張ってくれた若手議員の方々が、民主党上層部の戦略ミスのおかげで、次々と落選してしまったのは残念というより他にありません。

 今後4年間は、著作権法の改悪を阻止するという観点からは、非常に冬の時代を迎えそうです。

 とりあえずは、暴力・破廉恥系のコンテンツ愛好者の方が深刻だとは思いますが。

Posted by 小倉秀夫 at 09:02 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (4) | TrackBack (0)

09/08/2005

はてなブックマーク

はてなブックマークを始めました。

Posted by 小倉秀夫 at 09:13 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

09/03/2005

Imagine there's no country.

 SMEの井出靖さんは、

 音楽配信は確かに脚光を浴びていますが、“配信ならでは”という、CDを上回る楽しさやメリットがはっきりしたときこそが、本当のブレイクタイミングだと考えています。
述べたのだそうです。

 「CDを上回る楽しさやメリット」ですが、一つは簡単です。物理的な制約があるCDと異なり、いろいろな国のいろいろな人のいろいろな楽曲をENJOYすることができる。これだけでも十分CDを上回る楽しさやメリットがあります。アメリカやイギリスやフランスやドイツやスイスなど様々な国の人々から喝采を浴びた音楽を私たち日本人も楽しみ、また私たちが「これは素晴らしい」と思った楽曲をそれらの国々の人々に聴いてもらう。それができるだけでもCD時代よりも遥かに進歩しています。

 ところが、それをさせないのがSMEをはじめとするレコード会社の方々です。欧米のiTMSのダウンロードランキングで上位に入っている楽曲の大部分が日本のiTMSではダウンロードできません。日本のユーザーは、日本だけ特別に高いお金を支払わされるのはとりあえず諦めて受け入れているわけですが、金額以前に、それらの楽曲をダウンロードすること事態許されていないわけです。

 BBS並行輸入事件高裁判決の判例評釈で論文デビューした私にとって国際的市場分割というのは昔から追いかけているテーマの一つであって、そこでは企業が利潤を極大化するために日本在住者に対してのみ特別に高い価格を押しつけるという企業の政策が法的保護に値するのかということが中心テーマになっていたわけですが、音楽配信で見せつけられた現実はそれを上回っています。いわば国際的情報分割といいますか、日本在住者がある種の情報を適法に入手する手段を排除し、日本にいてはその情報にアクセスすることができなくなるようにする手段として著作隣接権が活用されているわけです。現行の法制度のまま楽曲データの流通手段の主流がCDから音楽配信へと移行し、音楽配信でのみ楽曲データを販売するということが日常化していった場合、レコード会社は、「黄色人種がうじょうじょいる日本という国に住んでいる奴らに聞かせてやっていい楽曲と、奴らに聞かせるのはもったいない楽曲」とを峻別することが可能となります。

 例えばアメリカにおいて、黒人の割合が多い地区でダウンロードできる楽曲と白人の割合が多い地区でダウンロードできる楽曲とに顕著な差を設けたら、人種差別だということで大問題になるでしょうし、黒人の割合が多い地区でのダウンロードを許諾しなかったレコード会社はおそらくもたないでしょう。しかし、「国境」というマジックワードが挟まると、何となく納得してしまう人が多いようです。でも、よく考えてみれば、ある人種なり宗教なり民族なりが多数派を占める地域の住民をある種の情報から排除することを倫理的に正当化する要素に「国境」がなりうるかというとたぶんに疑問です。自由主義社会に属しているはずの日本において、情報が日本国内に流入することを排除する特権を特定の人々に認めてしまうなんて!!

 私は、音楽において、私有財産制度がない社会まで想像せよといっているのではありません。適切なライセンス料なら喜んで支払います。でも、音楽配信時代になったら、もう「国」という概念がないことくらいは想像し、実現してもよいのではないかって思うんですよ。「夢想家」にすぎますかね。

Posted by 小倉秀夫 at 11:02 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (5) | TrackBack (0)

09/02/2005

オンラインストレージサーバと公衆用自動複製機器

 次号のPCJapanの連載コラムでは、iDisk等のオンラインストレージサーバが、著作権法第30条第1項第1号等にいう「公衆用自動複製機器」にあたるのかどうかについて論じてみました。

 解釈次第では、アップルの担当者が5年以下の懲役又は500万円以下の罰金に処せられる可能性があるという由々しき事態ですので、興味がある方は、次号発売におりにお読み頂ければ幸いです。

Posted by 小倉秀夫 at 10:49 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)