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01/29/2006

プログラマの倫理と引き返す仕組み

 昨日、第1回P2Pインフラ研究会に出席しました(生・金子さんと、生・壇先生を初めて拝見しました。)。

 Winnyに限らず、利用者側の「倫理」次第では、社会に多大なる害悪をもたらしてしまう可能性のあるプログラムというのはままあると思います。当該プログラムを公開する前からそのプログラムが悪用されることによってもたらす害悪が、それが善用されることによって社会にもたらす利益よりも上回ることが予想できる場合もあるし、予想に反して、その悪用がもたらす害悪が善用のもたらす利益を大幅に上回ってしまう場合もあるでしょう。

 そのような可能性を内包するプログラムを改正するにあたっては、そのプログラムが社会的に許容される限界を超えて悪用による害悪を生み出してしまうものであることが実際の運用の結果明らかとなった場合には、そのプログラムの利用をできなくし、または悪用の原因となっている機能を削除または改善することができるようにするべきなのではないでしょうか。もちろん、そのプログラムを悪用して社会に多大な害悪をもたらしている一部の利用者が任意にそのプログラムの使用をやめたり、より悪用しにくバージョンにバージョンアップするとは考えがたいので、以前Netscapeがそうしていたように、各バージョンの使用期間を短く設定し、その時点でプログラムの作者が最適だと考えるバージョンしか使えなくする等の工夫をすることが、プログラマーの倫理として必要になってくるのではないでしょうか。

 そういうことをつらつらと考えていました。

【今日聞いた中でお勧めの1曲】


J'en sais rien

by Matthieu Mendes

Posted by 小倉秀夫 at 05:23 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle |

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Commentaires

 うーん、僕はプログラマの倫理で何とかできると考える、というか考えて欲しいですね。でないと、どんどんプログラムが作りにくくなってしまうから。

 もし、実際にプログラムが悪用されてしまうような場合、プログラマの倫理なんて役に立たないから何もしない(出来ない)となると、
(A)そんなプログラムを作ったのでプログラマも罰する(悪用される恐れがあるのを知っていたのに何もしなかった)
とか、
(B)そもそもそういうプログラム作って配布すること禁止(悪用される恐れがあるものを作るのは禁止)
とかになりかねません。別に他に作るプログラムがないわけじゃないし、とか言っちゃって。
 せめて、「このプログラマは、配布に当たって悪用されないように、これこれこういう手段を講じたので、悪用した人は罰するけどプログラマは無罪」というふうになってもらわないと困ります。そうすると、プログラマの倫理が有効でないと困ると思うのですが。そうでないと上の、(A)プログラマの処罰、(B)こういうプログラム作成の禁止、のどちらかしかなくなってしまいます。

そういうことをつらつらと…

Rédigé par: yoshik-y | 31 janv. 2006, 12:13:23

P2Pというインフラ自体に大きな可能性の面と陰の面(センセイの仰る「害悪」)があるのだと思います。
そしてその「害悪」の原因となっている機能を削除または改善するためには使用期間をコントロールする程度の小手先の対応に何ら効果はなく,P2Pの内包する「害悪」自体を削除する必要がある。
そのためには,1.「害悪」とそれ以外をプログラムが判断する,2.P2Pというインフラの否定,のいずれかしかなく,P2Pの開発をする以上1の手段しか取り得ない。
しかし,プログラムに「害悪」を判断させるには「害悪」でないものと「害悪」の区別を知らなければならない。しかしそれは人間が視認しなければ判断できない。又それを本当に正確に知っているのは著作権者のみ。
だとするとプログラマにできる選択はP2Pというインフラの否定しかない。しかしプログラムを作らないプログラマというのは自己否定以外の何物でもない。
センセイはプログラマの倫理などと解った風なことをいいつつ結局プログラマなど要らない。所詮他人事だと思っているんだろう。
そういうことをつらつらと考えました。

Rédigé par: 一介のシステムエンジニア | 29 janv. 2006, 20:17:16

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