「ムービー」とか「テレビ番組」も日本にいる私には無用の長物
最近、iTunesを更新しました(といいますか、気が付いたら更新されていました。)。
新しいiTunesでは、「ムービー」とか「テレビ番組」とかというボタンが用意されているのですが、これって私には無用の長物です。そういう機能は利用したくないからということではなく、日本にいる限り、利用したくとも利用できないからです。
もちろん、MacもiPodも基本的に世界共通企画ですし、日本の通信インフラは世界に冠たるものですから、日本では、ハードウェア的に「ムービー」とか「テレビ番組」をiTunesで提供できないというわけではありません。
ただ単純に、日本の著作権法はコンテンツホルダーの保護に異常に手厚く、このコンテンツホルダーたちがコンテンツの有効活用を望まないからというだけの理由で、日本国民は、iTunesの新しいサービスを実質的に利用することができないのです。
「放送と通信の融合」といってみたところで、近々行われるであろう著作権法改正は、結局、テレビ局がテレビ番組を同時にネットでIPマルチキャスト方法する場合には権利処理を簡単にしてあげるというだけの話であって、テレビ塔を建てるのが面倒くさい難視聴地域についてのみ既存の通信事業者が敷設したインターネット回線を利用したIPマルチキャスト放送を行ってあげるという程度にしかテレビ番組のインターネット送信を用いないとテレビ局が決定してしまえばそれだけの話です。何のことはない。テレビ局のためだけの改革です。日本国内に在住する一般市民にテレビ番組の新しい楽しみ方をもたらすものでもなければ、新興勢力が独自の番組を制作してインターネット経由で配信するための権利処理をテレビ局並みに簡便にするものでもありません。
Posted by 小倉秀夫 at 01:03 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | Permalink
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