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11/29/2006

被ブックマーク数?

ココログのエントリーに直接タグを書き込んでも表示されるかを実験。

この日記のはてなブックマーク数

Posted by 小倉秀夫 at 06:52 PM | | Commentaires (0)

11/21/2006

そうだ!議論を急ごう!日本が世界で遅れないように。

 読売新聞が下記のような社説を掲載しています。

 著作物の円滑な流通が文化の発展に欠かせないことは、誰しも異論がないだろう。延長に際しては、流通を阻害しないよう、管理の仕組みを整備することが欠かせない。著作権管理の体制が整っている音楽業界は、参考になる。

 死後70年となると、著作物を利用しようにも著作者の遺族と連絡が取れず、結果的に作品が死蔵される、という懸念も出ている。著作権管理の仕組みがあればこうした損失は防げるはずだ。

 著作権法を巡っては、テレビ番組のネット配信やデジタル録音・録画制限など新たな課題が次々に浮上している。今国会にも、一部のネット放送を可能にする改正案が提出されている。

 しかしながら、管理の体制が整っているのは音楽著作権についてのみであって、実演家やレコード製作者が有している著作隣接権については管理の体制が整っていません。そのため、音楽の分野でも、「文化の発展に欠かせない」はずの著作物の円滑な流通が阻害されていることはご存じのとおりです。何しろ、権利者にお金をちゃんと支払うからといっても、商業用レコードについては、なかなかネット配信させてもらえないわけですから。その結果、「違法にアップロードされているデータをダウンロードする以外の方法で入手するのが非現実的なほどコストがかかる」作品がたくさん、というのが日本の実情です。今後、海外のアーティストが、CDではなく最初からオンラインで楽曲を販売するようになると、著作権法、とりわけ隣接権者に禁止権を付与したことにより、先進国の中で日本だけがその曲を聴くことができないという事態が多発しそうです。

 「今国会にも、一部のネット放送を可能にする改正案が提出されている」といっても、それはテレビ局がIPマルチキャスト放送を行う便宜を図ってあげただけのことで、IT企業が自社コンテンツのBGMとして商業用レコードに収録された音源を利用するとか、インターネットラジオで視聴者にお勧めしたい楽曲を放送する等の音楽著作物の利用は、今回提出されている著作権法改正案の対象外です。

 「著作権の保護・活用で世界に遅れないよう、論議を急」ぐ前に、「著作物の活用、視聴者の知る権利の保護」で世界に遅れないよう、論議を急いでもらいたいものです。

Posted by 小倉秀夫 at 01:22 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (3) | TrackBack (0)

11/18/2006

youTubeにリンクできないもどかしさ

 Voxに開設したブログでは、気に入った音楽の紹介とかをしているわけですが、そういうブログを開設するとなるとどうしても、その楽曲を視聴できるところにリンクを貼りたくなります(普通にCDショップに行ってもまず購入できない楽曲が多いですし。)。

 欧州ポップスの場合、シングルカットしたような楽曲についてはPVがアップロードされている比率が比較的高いのですが、そうはいってもPV等がアップロードされていない楽曲も少なくありません。しかし、YouTubeその他の動画投稿サイトには転がっているのです、その種の楽曲のPVが。すると、この動画にリンクを貼ると、私のブログを見てこの楽曲を聴いてみたいと思った人がこの楽曲を実際に聴いてみてこのアーティストを好きになるかもしれないな、そうなるといいなとはと思うのです。そうは思いつつも、大学で著作権法のゼミを持ち、かつITmediaで違法動画に違法動画と知ってリンクを貼ることは自動公衆送信権侵害の幇助だと言ってしまった以上は、そこのところはぐっと堪えないといけないので、気分はアンビバレントです。

 YouTubeにせよ、まねきTVや録画ネットにせよ、それがなければおそらく知ることができなかったであろう情報を知ることに貢献しています(例えば、Katerineの"100% V.i.P "のPVのフルバージョンは、正直な話、YouTube無しには視聴できませんでしたし。)。そして、YouTubeやまねきTVや録画ネットがなくなれば、それを利用することによって、従来知ることができなかった情報を知ることができるようになった人たちがそれを知ることができない状態に逆戻りするだけの話です(「海賊版」の例とは異なり、これらを撲滅しても、「正規商品を購入するようになる」というベクトルは働きません。)。結局、著作権・著作隣接権の「禁止権」が、国民の「知る権利」を阻害することに活用されることになります。もっと言えば、特定の情報の伝達を受けられる範囲と受けられない範囲とを情報の提供者がコントロールするための手段として著作権・著作隣接権の禁止権が活用されることになります。

 そうだとすると、現在問われるべきは、ある情報が正規に非禁止的な価格で提供されていない場所へのその情報の伝達行為を禁止する権限を著作権者・隣接権者に付与する必要性は、国民の「知る権利」を制約することを正当化する根拠として耐えられるだけのものであるのか否かということではないかという気もしています。

Posted by 小倉秀夫 at 10:19 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

11/14/2006

芸術として長く読み継がれることを確保するため

 文芸著作権通信第7号1頁によると、

 作家の創作活動を促し、励ます要因を「インセンティブ」といいますが、多くの作家は目先の収入を求めるのではなく、芸術として長く評価されることを期待し、そのことを目標として創作活動に励みます。ですから芸術を愛し、創作に命を捧げようとする作家にとって、「インセンティブ」とは、金銭ではなく、将来の評価だということになります。
とのことです。

 そうであるならば、芸術として長く評価される前提として、芸術として長く読み継がれることを確保するためにも、大半の作品が商業的に出版されなくなるころには、その作品を芸術として高く評価しその作品を多くの人に読み継いでもらいたいと思う人がボランティアでその作品を流布することができるように、著作権の保護期間を設定することこそが、作家にとって重要なインセンティブとなりそうです。

 作品の著作権は法的には長く子孫のもとにあっても、子孫はその作品をさほど評価していないため、作品を敢えて流通させようとせず、結果としてその作品は、新しい世代の目に触れることなく朽ち果てていく──もし、未来を覗く望遠鏡があって作家が自己の作品のそのような姿を目の当たりにしたら、さすがに「インセンティブ」は落ちてしまいそうです。他方、作品の著作権は法的に長く子孫のもとにあって、そのおかげで子孫は、その作品からの著作権収入のおかげで、ろくに働きもせず、贅沢三昧の自堕落な毎日を漫然と過ごしている──もし、未来を覗く望遠鏡があって作家が自己の子孫のそのような姿を目の当たりにしたら、芸術を愛し、創作に命を捧げようとする作家の「インセンティブ」が高まるのかというと、却って落ちそうな気がします。

 「芸術として長く読み継がれることを確保するため」には、芸術作品の伝達ルートを制約する機能を有する著作権の保護期間が短い方がよいことは、自明の理ではないかと思います。

Posted by 小倉秀夫 at 09:08 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (1) | TrackBack (0)

11/12/2006

パクリ問題にJASRACは口出しできない

 ロックな幸せ☆さんのエントリーで、

それで、「あ」と思った。
パクリ問題では、JASRACが口出すことって聞いたことないな。

 マッキーがネット上で反論を見せた松本零士氏との問題だって、ゲド戦記だって、のまねこだって関与してないよね?たしか?

という疑問が呈ぜられていましたが、そりゃ、JASRACは「翻案権」の信託譲渡までは受けていないのだから「パクリ」問題に口を出すことは基本的にできない(「翻案」ではなく「複製」に含まれてしまうほどの同一性があればまた別ですけど。)のです(だからこそ、記念樹事件では、小林亜星に原告適格があったのですし。)。

 それ以前に、ゲド戦記やのまネコの問題は、JASRACの職務範囲外ですが。

Posted by 小倉秀夫 at 11:12 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (1)

生活笑百科の著作物性

 某所で、テレビ局から著作権に基づく差止請求を(私の依頼者が)受けているのですが、その際に、NHKが差止の対象としてもってきたのが、なんと「バラエティ生活笑百科」!。あの土曜日の昼間にやっている法律バラエティの草分けです。

 しかし、です。果たして「生活笑百科」には「映画の著作物」としての著作物性があるのかというとはなはだ疑問です。

 東京高判平成9年9月25日判タ994号147頁は、「本件におけるようなテレビ放映用のスポーツイベントの競技内容の影像は、競技そのものを漫然と撮影したものではなく、スポーツ競技の影像を効果的に表現するために、カメラワークの工夫、モンタージュやカット等の手法、フィルム編集等の何らかの知的な活動が行われ、創作性がそこに加味されているということができるから(前記検甲第一号証によれば、一九八三年インディ五〇〇においても、右に述べたカメラワークの工夫等が行われていることが認められる。)、本件における国際影像は知的創作性の要件を満たすと認められ」と判示しているのですが、「生活笑百科」の場合、「漫才師による『相談』内容の提示、コメンテーターによる素人的な見解の提示、弁護士による専門的な見解の提示という構成」からなるバラエティ番組として、「カメラワークの工夫、モンタージュやカット等の手法、フィルム編集等」は極めてありふれているように思えてならないからです。

 詳述すると、「漫才師による『相談』内容の提示、コメンテーターによる素人的な見解の提示、弁護士による専門的な見解の提示という構成」自体は著作権法による保護の対象外である「アイディア」にすぎません。「相談」を持ちかける漫才師や3人のタレント回答者及び弁護士が語る言葉の一つ一つが台本に書き込まれているのであれば台本について著作物性が認められる可能性がありますが、基本的な筋立てだけが台本に書いてあってそれを具体的にどのような言葉で表現するのかが出演者に任されている場合、出演者が語る言葉自体はせいぜいその出演者の著作物となるにすぎません。テレビ局側は、その辺のところ一切証拠を出さず、「「『生活笑百科』では、事前に『漫才師による『相談』内容の提示、コメンテーターによる素人的な見解の提示、弁護士による専門的な見解の提示という構成』を考えた上で、実際にそれに従って、『演出、カメラワーク、編集等』が行われているのであるから、著作権法第2条1項が要求する創作性を満たしていることは疑いの余地がない」というだけで済ませているので、実際のところどうなのかはわからないのですが。

Posted by 小倉秀夫 at 07:04 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

11/11/2006

スナックでの演奏

 JASRACの許諾を得ることなく、ビートルズの楽曲をスナックで演奏していた経営者が著作権法違反の容疑で逮捕されたという事件が、ネット上で話題になっています。

 現行法上、公衆に聴かせる目的で他人の著作物を演奏する行為は、無償かつ非営利でなされるなどの例外を除き、著作権侵害となるわけですし、バーやスナックなどで管理著作物が実演されている場合に所定のライセンス料を徴収するというのは音楽著作権管理団体の本来的な業務の一つなので、JASRACがこのスナック経営者にライセンス料の支払いを求めたこと自体は特段の問題はない(認可されたライセンス料が高すぎるとか、徴収されたライセンス料の配分が不透明であるということは、とりあえず関係ない話です。)のであり、このスナック経営者に話し合いに応ずる意思がない場合、法的な手続きを講ずることもまた特に権利の濫用だ云々と言うべき話でもないように思います。

 私は、JASRACに対しては批判的な方だとは思いますが、明らかに違法な行為をして、それが見つかったのに、なおも開き直ってしまった相手に対して、法的な措置を講ずることまで非難するというのは行き過ぎではないかと思います。民事的な解決が困難ということになれば刑事的な解決に向けて公権力が発動されてしまう、というのも仕方がないことです。料率について意見の相違があったために契約に至っていないということであればその点が解決するまで暫定合意をする等の措置を講ずべきであったとは言えると思いますが、スナック経営者の側で、JASRACとの話し合いを拒否して演奏を継続したのだとすれば、「法」というものを甘く見すぎたのではないでしょうか。

 もちろん、「逮捕」が必要だったのかという点は問題となりうるでしょう。しかし、逮捕するか否かは告訴人の意向では決められない話です。むしろ、現在の刑事手続き一般の話として、「安易に逮捕しすぎでは?」ということを問題とすべきではないかという気がします(もちろん、報道だけでは、「逃亡のおそれ」がどの程度あったかわからないのですが。)。

Posted by 小倉秀夫 at 10:13 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (2) | TrackBack (0)

11/06/2006

VOX

 せっかくVoxのアカウントをとったので、音楽ネタ用のブログとして活用することにしました。一応、six apart社に確認したところ、ジャケットの画像データの権利処理はAmazonの方でちゃんとやってくれているはずだとのことでしたので、それなら音楽ネタ向きだと思いましたので。
 ということで、これからコンテンツを充実させていきますので、洋楽ファンの皆様はVoxの方のブログもたまに覗きに来て下さい。

Posted by 小倉秀夫 at 10:00 PM | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

11/05/2006

オリコンの失敗

 旧聞に属することですが、オリジナル・コンフィデンス社がPC向け音楽配信サービスを中止することとしたのだそうです。

 既に成功している商業サービスを他社が提供しているところに新たに算入するにあたっては、既存の成功しているサービスにはない、魅力的な要素を盛り込むことが必要となります(これに成功した例としては、auの携帯電話がありますね。)。PC向け音楽配信サービスについていえば、「既存の成功しているサービス」としてApple社のiTMSがあるわけですから、iTMSにはない、魅力的な要素を盛り込む必要があったわけです。

 で、オリコン社のPC向け音楽配信サービスはどうだったのでしょうか。

 2005年1月27日付のITmediaによると、オリコン社は、

 音楽配信サイトとしての最大の特徴は、「オリコンチャート」と連動した楽曲配信サービスを展開すること。また、ポータブル・デジタル・オーディオ・プレーヤーなどのハードウェアの販売も予定しており、最終的に業務委託手数料、ハードの売上、Webサイトでの広告収入が売上の3本柱になるという。
と考えていたようです。

 しかし、「『オリコンチャート』と連動した楽曲配信サービスを展開する」には、「オリコンチャートの上位楽曲のほとんどがダウンロード可能」であることが必要となりますが、例えば、 2006年11月06日付週間シングルチャートについていえば、上位10位のうち「オリコンチャート」からダウンロード可能な楽曲は絢香の「三日月」(10位)のみ、その次がKaoru Amaneの「タイヨウの歌」(22位)という状況では、「『オリコンチャート』と連動した楽曲配信サービス」など成立しそうにありません。しかもこれは構造的な問題です。レコード会社は新譜の発売当初は音楽配信させないので、ごく一部のロングヒット楽曲以外は、音楽配信が許諾された頃には「オリコンチャート」の上位にはもうないからです。

 そういう意味では、新譜の発売後せめて1〜2週間後程度には音楽配信させてくれるようにレコード会社各社を説得できなかった以上、オリコン社の音楽配信サービスは、その特徴を活かすことができず、撤退もやむを得ないといえますし、そのような説得ができる見込みもなしに始めたのだとすればそもそも失敗が予定されていたといえそうな気がします。

Posted by 小倉秀夫 at 11:31 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (1) | TrackBack (0)