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11/18/2006

youTubeにリンクできないもどかしさ

 Voxに開設したブログでは、気に入った音楽の紹介とかをしているわけですが、そういうブログを開設するとなるとどうしても、その楽曲を視聴できるところにリンクを貼りたくなります(普通にCDショップに行ってもまず購入できない楽曲が多いですし。)。

 欧州ポップスの場合、シングルカットしたような楽曲についてはPVがアップロードされている比率が比較的高いのですが、そうはいってもPV等がアップロードされていない楽曲も少なくありません。しかし、YouTubeその他の動画投稿サイトには転がっているのです、その種の楽曲のPVが。すると、この動画にリンクを貼ると、私のブログを見てこの楽曲を聴いてみたいと思った人がこの楽曲を実際に聴いてみてこのアーティストを好きになるかもしれないな、そうなるといいなとはと思うのです。そうは思いつつも、大学で著作権法のゼミを持ち、かつITmediaで違法動画に違法動画と知ってリンクを貼ることは自動公衆送信権侵害の幇助だと言ってしまった以上は、そこのところはぐっと堪えないといけないので、気分はアンビバレントです。


 YouTubeにせよ、まねきTVや録画ネットにせよ、それがなければおそらく知ることができなかったであろう情報を知ることに貢献しています(例えば、Katerineの"100% V.i.P "のPVのフルバージョンは、正直な話、YouTube無しには視聴できませんでしたし。)。そして、YouTubeやまねきTVや録画ネットがなくなれば、それを利用することによって、従来知ることができなかった情報を知ることができるようになった人たちがそれを知ることができない状態に逆戻りするだけの話です(「海賊版」の例とは異なり、これらを撲滅しても、「正規商品を購入するようになる」というベクトルは働きません。)。結局、著作権・著作隣接権の「禁止権」が、国民の「知る権利」を阻害することに活用されることになります。もっと言えば、特定の情報の伝達を受けられる範囲と受けられない範囲とを情報の提供者がコントロールするための手段として著作権・著作隣接権の禁止権が活用されることになります。

 そうだとすると、現在問われるべきは、ある情報が正規に非禁止的な価格で提供されていない場所へのその情報の伝達行為を禁止する権限を著作権者・隣接権者に付与する必要性は、国民の「知る権利」を制約することを正当化する根拠として耐えられるだけのものであるのか否かということではないかという気もしています。

Posted by 小倉秀夫 at 10:19 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle |

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