おふくろさん騒動
JASRACに信託譲渡された音楽著作物についていえば、特定の歌手がこれを歌唱することを拒む権利は作詞家にも作曲家にもありません。作詞家がその歌手に対してどんなに憤っていてもです。著作権等の集中管理というのはそういうものです。気に入らない歌手に歌唱されたというだけでは、「名誉又は声望を害する」とまではさすがに言えませんから、著作者人格権の問題も発生しません。
ですから、少なくとも「語り」の部分を加えずに「おふくろさん」を森進一が唄う分には、川内康範さんはこれを止めさせることは法的にはできません(力関係を利用して森進一をパージすることはできるかも知れませんが、それはそれで法的に問題が発生しそうです。)。
なお、「歌唱パート」の前に語りを加えることが一般的に歌詞の同一性保持権を侵害するかのような説明がなされていることもあるようですが、それはいかがなものかなあと思います。
Posted by 小倉秀夫 at 12:35 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | Permalink
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Notifié: 5 mars 2007 à 23:59:53
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Commentaires
temesine
Rédigé par: a | 12 avr. 2008 à 02:51:14
もともと、私自身おふくろさんの歌詞には少し違和感を感じていたのですが。
というのは
母親に対しての感謝の気持ちはわかるのですがこの歌詞の中にある“世の中の傘になれ”とか、”愛をともせ“とか
私の母親は一度も言った事がないし素振りをみせたこともありません。
まあ、生活に追われてそういう暇はなかったのだろうと思いますが
それでよーく考えてみますと
この歌は母に対する気持ちを通じて世の中をよくしたい、世の人を助けたいという強い願いを込めてつくられたのではないか思うわけです。
世の中の人々に対する自分の思いを歌にして元気づけようとしているのではないかと思います。
もともと川内さんの実家は日蓮宗のお寺だそうで先祖から受け継いだ気持ちではないかと思うのですが
森さんがこの歌詞の思いをもっと理解されていれば少しくらい調子が悪くても、はいずってでも話し合いに参加されたと思うのですが。
Rédigé par: 月光仮面 | 21 mars 2007 à 16:04:23
この森進一さんのおふくろさんの件ですが、
はっきり申し上げて森さんも川内先生に承諾を受けなかった事が最大の落ち度である、でもこの歌は国民的な人の優しさと厳しさを川内先生はお書きになったのではないでしょうか
この歌を聞くと明日はおふくろさんのために、又、家族のために頑張ろうと力が漲ります
先生私は森進一のファンではありませんが一人の人間としてこの歌を一番愛している森進一さんにもう一度歌わせてください
この歌は働くもの栄養剤です
どうぞ宜しくお願い致します
語りの部分ですがそれは、私が一番気に入っているところです先生もその語りの所を森さんともう一度検討してみてください
それに私だったらここの所はこうだねとアドバイスしても良いのでしょうか
Rédigé par: 那須の進一 | 4 mars 2007 à 13:01:09