YouTubeとJASRACとの契約
日本音楽著作権協会(JASRAC)は10月30日、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」と、米Google傘下の「YouTube」上で使用されているJASRAC管理楽曲の利用料を、それぞれの運営企業から支払ってもらう契約締結に向けて協議に入ったことを明らかにした。年内にも暫定的な契約を結ぶ予定だ。というニュースが話題になっています。
ただ、これは、YouTube等にアップロードされる動画の中にJASRACの管理著作物が含まれていたとしても、JASRACは削除要求をしないという程度の話であって、プロモーションビデオについてはレコード会社がレコード製作者としての著作隣接権ないし映画製作者としての著作権に基づいて、テレビ番組についてはテレビ局が放送事業者としての著作隣接権ないし映画製作者としての著作権に基づいて、削除要求をなし得る以上、第三者の作品を勝手に転載するタイプの利用が自由になし得るようになるわけではありません。
とはいえ、これにより、レコード会社がプロモーション活動の一環として自社のアーティストのプロモーションビデオをYouTubeにアップロードしたり、又は、(自社で積極的にアップロードするには至らなくとも)一部のファンがアップロードしたものを黙認するということはできるようになるので、全く無意味というわけでもありません。また、欧米人がYouTubeを使ってよくやっているような、既存の楽曲を勝手にカバーしてアップロードすることも、自由にできるようになります(いや、本当にこの種の動画が結構アップロードされているのです。)。
まあ、JASRACの場合、音楽CDが売れたところでそんなにたくさんのマージンが入ってくるわけではない(オーディオ録音だと、JASRACの手元に残る手数料は6%)ので、サイト収入の2%も入ってくる(インタラクティブ配信だと手数料として15%が残る。)ので、悪い話ではないのでしょう。
Posted by 小倉秀夫 at 06:29 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | Permalink
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Voici les sites qui parlent de: YouTubeとJASRACとの契約:
» [音楽][Web] YouTubeとJASRACとの契約 : benli de 昨日の風はどんなのだっけ?
サイト売り上げの2%が毎月自動的に入ってきて、その内の15%が手数料でJASRACに残るというのが、今回のYouTubeとニコニコ動画と交わそうとしている契約における、JASRACの収支内容ですか、こんなボロイ商売の契約内容で、それでも「ニコニコとYouTubeの圧倒的勝利」と言える... Lire la suite
Notifié: 6 nov. 2007, 11:43:52
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