「iTunes Storeで売らない」道?
iTunes Storeでは多数のシングルが売れているが、アルバム曲をばら売りしたくないアーティストや、採算性の高いアルバムの売り上げを増やしたいレーベルは、「iTunes Storeで売らない」道を考えている。
とのITmediaの記事(元はウォール・ストリート・ジャーナルですが)が話題になっています。

本来は,1曲あたりの単価はシングル1曲をダウンロードするよりはアルバムを買った方が安い(Estelleの"Shine"については,通常価格が1740円で12曲ですから,1曲あたり145円なので,さほど安くないのですが,例えばHMVのマルチバイを利用すると1曲あたり約108円になりますね。)ので,「アルバム」に対する消費者の信頼が保たれていれば,アルバム需要って結構あると思うのです。また,コンセプトアルバムとして,それらの楽曲群をその順番で聴くのがベストであるとファンに納得させられるだけの編集がなされているのであれば,アルバム需要は再喚起されると思うのですが,残念ながら,iTunes Store等でアルバム楽曲のバラ購入が可能となった21世紀に入っても「価格維持のために,一定の曲数を埋めてアルバムを製作する」旧来的な手法をとるレコード会社がほとんどであるのが実情です。そこを改善することなく,ただiTunes Storeでのシングルカット楽曲の発売を中止してみても,またアルバム収録楽曲のばら売りを中止してみても,レコード会社の中期的な売り上げは却って下がるのではないかという気がします。なにしろ,その楽曲にアルバム相当の金額を出費するに値するとまでは評価しなかった消費者を取り逃すことになるのですから。)。
なお,この記事の中には,
エステルのアルバムは今もAmazon.comのMP3ダウンロードストアで入手できる。このストアでは、レーベルとアーティストに、アルバムの形でのみ販売する選択肢が与えられる。
との記載がありますが,「アルバムの形のみ販売する選択肢」は,少なくとも日本のiTunes Storeにはありますね(例えば,Across the Universe(→
Posted by 小倉秀夫 at 01:00 PM | Permalink
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