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04/29/2009

disrespect

 現代の日本には,弁護士が代理人として内容証明を出すまでアーティスト等に約定の印税を支払わないレコード会社や音楽出版社が多すぎるような気がすると,そのような代理人の一人である私は思ったりします。

 権利者団体の人たちは,自分たちの構成員こそがアーティスト等をdisrespectしていないか,きちんとチェックした方がよいのではないかという気がしたりします。

Posted by 小倉秀夫 at 12:09 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

04/25/2009

出版権の内容

 mohnoさんがそのブログで次のように述べています。

福井氏の話で注目したのは、「日本の著作権はあいまいなので、出版社も著者も明確な対応ができずにいる」「現状は、とりあえず和解に残留した上で、数年をかけて明確化していくべき。」「今回のは第1ラウンドで、この先の第二ラウンドに期待している」といったところ。だが、後述のとおり「あいまい」ですませていることが問題を引き起こす可能性もあると思う。
さて、これが、どういう流れだったかというと、まず福井氏が「出版社には契約によって出版権があるけれど、インターネットで配信する場合の権利はあいまい。電子出版が明記されている例は、少ない。そういうあいまいさが、対応を難しくしている」という話をされていた。私はインターネット配信も「出版権」の一部だろうと考えていたから、「出版権とインターネット配信が別個のものとして考えうるというのは意外だった」というところで、「別個とは言っていない。そういう理解になるのかわからない」という話になってしまったわけだ。

 著作権法上の「出版権」についていえば,設定行為で定めるところにより、頒布の目的をもつて、その出版権の目的である著作物を原作のまま印刷その他の機械的又は化学的方法により文書又は図画として複製する権利(著作権法80条1項)と定義されているので,インターネットで配信する場合を含まないことははっきりしています(著作権法上の「頒布」は複製物を公衆に譲渡又は貸与することを言いますから。)。

 もちろん,出版契約に付随して,「出版権」の枠外の利用行為について許諾を受けることは可能であり,契約において明記されていれば,インターネット配信に関しても,排他的又は非排他的な利用許諾を受けることは可能でしょう。明記されていないときはどうかといえば,利用方法を特段限定しない利用許諾契約ならばともかく,出版権設定契約においてインターネット配信に関する利用許諾が契約書上に明記されていなかったら,別途明示的な意思表示がない限り,インターネット配信については許諾を受けていないと見るより他ないでしょう。

 実務的にも,少なくとも私が著者として関与している出版社に関しては,インターネット配信をするにあたっては私の許諾を別途取りに来ています。

 もっとも,Google Book Searchの例のクラスアクション和解への日本文芸家協会の対応で理解しがたいことは,何で協会で弁護士を雇ってGoogleへの回答書のひな形を作らせて会員に頒布する程度のことをしないのかということです。回答のパターンはそんなにたくさんないのだから,費用もそんなにかからないと思います。

Posted by 小倉秀夫 at 02:39 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (3) | TrackBack (0)

Pirates Bay訴訟はやり直し?

 Pirates Bayの創業者たちがスウェーデンの裁判所で実刑判決を受けたというニュースは日本でも注目されましたが,この記事によれば,その裁判はやり直しになるかもしれないとのことです。

 というのも,この裁判に関与した裁判官の一人であるTomas Norstroem判事が,映画会社やレコード会社もメンバーとなっている著作権保護協会のいくつかに所属していることがラジオ局にすっぱ抜かれたからです。Norstroem判事自身は,自分はそのことによって偏ったことはないと言ってはいるようですが,個人的な利害と対立する可能性がある事件については,「公正な裁判」に対する信頼を守るという意味からも,自ら「回避」すべきではあったといえるでしょう。

Posted by 小倉秀夫 at 01:38 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (1)

04/22/2009

「代表なくして課金無し」

 今年度の文化審議会著作権分科会の基本問題小委員会は,エンドユーザーの意見など斟酌しない方向で委員の人選を行ったようです。

 「代表なくして課税無し」という標語に象徴されるように,ある種の集団に不利益を課す制度変更を行うに際して,その決定過程からその集団の代表を排除しようということは,民主主義社会においてはそれ自体が悪徳です。だから,私たちは,まず私たちの代表を「著作権法」というアンシャンレジームにより人民から搾り取ったお金で不労所得をむさぼる「著作権貴族」たちとほぼ同数の代表を受け入れるように要求していくところから始めていくのが筋ではないでしょうか。そういう意味では,JEITAもMIAUも,自分たちの代表を受け入れよと文化庁に要求すべきだと思います。そして,彼らがその受け入れを拒むときは,「貴族部会」が「著作権貴族」の利益にのみ腐心した議論を行うのと並行して,私たち「第三身分」で著作権法に関する「国民議会」を立ち上げていくことすら必要になっていくのではないかという気がします。

 昔の国王にあたる立法府が,「貴族部会」の結論と「国民議会」の結論のどちらを尊重するのか,予断を許しませんが。ただ,「国民議会」を,そして「第三身分」をリスペクトしなかった某国王がどういう運命をたどったのかは,歴女でなくとも常識に属する範囲の事柄です。もちろん,今日物理的に「ギロチン刑」にかけるということはないのでしょうが,既に「第三身分」は,選挙権という細分化された,社会的な「ギロチン」をもっているのです。

Posted by 小倉秀夫 at 02:30 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (1)

04/15/2009

一太郎の終わりの始まり

 「一太郎」で知られるジャストシステムがキーエンスの傘下に入ったというニュースは、今や昔といったところでしょうか。

 先日の知的財産研究会で、「一太郎」特許事件においてジャストシステム側の代理人を務めた弁護士さんがレポーターとして研究発表をされていたのですが、官公庁を大口の顧客とする製品に関して、なぜしなくともよい冒険に敢えて踏み切ったのか(この事件で問題とされたところって、パッチを当ててプログラム本体から削除しても、特段の問題もなくプログラムを使える程度の些末的なところだったわけではないですか。)、「予防法務」という観点からは不思議でたまりません。このような技術が特許として認められていることが許せないというのであれば、特許無効審判を申し立てた上で、それが認められた段階で、次期バージョンからその技術を利用すればよかったはずであり、当時の一太郎のシェアからいえば、それで何の問題もなかったはずです。

 結果的に、第2審で逆転勝訴しそれが確定はしたものの、第1審で敗訴したときの印象が強い為に、あのころから保守的なところから「一太郎」回避に向かっていったのではないかという気がします(実証データはかき集めていませんし、今後も集める気はありませんが。)。そういう意味では、あの事件は、結果的にジャストシステムが勝訴したものの、「一太郎の終わりの始まり」だったような気もします。

 もっとも、一太郎文書については、一太郎ユーザー以外でも内容を閲覧できるビューワーないしコンバーターを積極的に頒布しなかったということ自体が、プリントアウトした書類をやりとりするのではなく、データファイル自体を添付形式でやりとりする時代には合わなくなってきているように思うので、あの事件がなくても、圧倒的なシェアを保っていた時代の感覚を抜け出せていないジャストシステムが衰退していくのは歴史の必然だったような気もしなくはありません。一太郎のシェアが圧倒的なままであれば、ビューワー等を敢えて用意しないことにより、「一太郎文書が読みたければ、一太郎を買え。今の機種では一太郎が動かないのであれば動く機種を買え」と殿様気分で言えたのでしょうが、MS WORDというライバルがいる現状でそれをやってしまえば、「一太郎文書だと、Winユーザー以外には迷惑がかかるから、MS WORDにしておこう。我が社は、Macユーザーを切り捨てるわけにも行かないし」ということになってしまうのは、仕方のない話です。

 といいますか、「一太郎」に関して言及されているブログのエントリーをチェックしていれば、「一太郎文書が読めなくて困っている」というMacユーザーの怨嗟の声がいくらでも目に入ってくるはずであって、そのような声をフィードバックして、Mac用のビューワーやコンバーターを開発して無償配布しようという声が、少なくとも会社としての正式決定に至る程度に上がってこないという点で、組織として硬直化してしまっているのではないかという気がします。

Posted by 小倉秀夫 at 04:42 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (1) | TrackBack (0)

04/10/2009

ooTunes

 iPhone用のNet Radioアプリとして現状最強といっても良いのは,ooTunesではないでしょうか。受信できるチャンネル数は多いですし(これによると,既に4000以上),ジャンル別のみならず放送局の所在国ごとにも分類されています。

 今お勧めの放送局は,RTBF Francosphereというベルギーの放送局です。曲の選択のセンスが素晴らしいです。

Posted by 小倉秀夫 at 01:46 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

04/04/2009

放送時間の多くをテレビ・ショッピングに割けるはずもない?

 岸博幸・エイベックス取締役が次のように述べています。

 もちろん、楽天はネット上の商店街ですから、テレビ・ショッピングとの連動というのは十分にあり得たのかもしれません。しかし、放送時間の多くをテレビ・ショッピングに割けるはずもないので、TBSからすれば、収益へのインパクトという点で、楽天との経営統合にあまりメリットを見いだせなかったのではないでしょうか。

 TBS系のBSデジタル放送であるBS-TBS(旧BS-i)の番組表を見てみましょう。

 例えば,3月30日(月曜日)をみてみると,テレビショッピング以外の番組は,

  • 05:00〜05:30 お目覚めハイビジョン・夢の彼方に「ヨーロッパ編」
  • 07:00〜07:54 恋人「クリスマスイブ」(字幕)
  • 08:00〜08:54 恋人「真実」(字幕)
  • 11:00〜12:54 ミステリー・セレクション・カードGメン・小早川茜5「黒いデータ」
  • 14:00〜15:54 ミステリー・セレクション・税務調査官・窓際太郎の事件簿15
  • 19:00〜19:54 韓国ドラマ・フルハウス「再会は突然に」(二カ国)
  • 20:00〜20:54 韓国ドラマ・フルハウス「君さえいれば」(二カ国)
  • 21:00〜22:54 天使たちの真実〜元従軍看護婦の証言〜
  • 23:00〜23:30 美の京都遺産
  • 23:30〜24:00 天使たちの真実〜元従軍看護婦の証言〜
といったところです。合計648分。一日の45%をテレビ・ショッピング以外の番組に割いているということになります。「放送時間の多くをテレビ・ショッピングに割け」ているではないですか!

 東京キー局は関連会社を含めてチャンネルを持ちすぎており,それらのほとんどにテレビ・ショッピングではないオリジナル番組をあてられるほどの番組制作力を持ち合わせていないので,放送と通信の融合は不可能だと放送側が主張し続けるのであれば,キー局は,まともに活用できていないチャンネルを返上すべきではないかという気がします。

Posted by 小倉秀夫 at 11:31 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

04/02/2009

2009年3月のダウンロード

 私が,先月iTunes Storeでダウンロードした楽曲は下記のとおりです。

Les Vedettes JoeyStarr Les Vedettes - JoeyStarr - Single - JoeyStarr
Kelly Clarkson My Life Would Suck Without You ケリー・クラークソン - My Life Would Suck Without You - Single - My Life Would Suck Without You
Eminem, Dr. Dre & 50 Cent Crack a Bottle Eminem, Dr. Dre & 50 Cent - Crack a Bottle - Single - Crack a Bottle
Andy Sierens aka Vijvenveertig Mijn Leven Andy Sierens aka Vijvenveertig - Mijn Leven - Single - Mijn Leven
Paul Kalkbrenner Sky and Sand Paul Kalkbrenner - Berlin Calling (Motion Picture Soundtrack) - Sky and Sand
The All-American Rejects Gives You Hell The All-American Rejects - Gives You Hell - Single - Gives You Hell
New Young Pony Club Ice Cream New Young Pony Club - Ice Cream - Single - Ice Cream
CSS Move CSS - Move 12" - EP - Move
CSS Alcohol CSS - Cansei de Ser Sexy - Alcohol
Rupa & The April Fishes Une Américaine á Paris Rupa & The April Fishes - Extraordinary Rendition - Une Am?ricaine ? Paris

Posted by 小倉秀夫 at 01:16 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)