放送時間の多くをテレビ・ショッピングに割けるはずもない?
岸博幸・エイベックス取締役が次のように述べています。
もちろん、楽天はネット上の商店街ですから、テレビ・ショッピングとの連動というのは十分にあり得たのかもしれません。しかし、放送時間の多くをテレビ・ショッピングに割けるはずもないので、TBSからすれば、収益へのインパクトという点で、楽天との経営統合にあまりメリットを見いだせなかったのではないでしょうか。
TBS系のBSデジタル放送であるBS-TBS(旧BS-i)の番組表を見てみましょう。
例えば,3月30日(月曜日)をみてみると,テレビショッピング以外の番組は,
- 05:00〜05:30 お目覚めハイビジョン・夢の彼方に「ヨーロッパ編」
- 07:00〜07:54 恋人「クリスマスイブ」(字幕)
- 08:00〜08:54 恋人「真実」(字幕)
- 11:00〜12:54 ミステリー・セレクション・カードGメン・小早川茜5「黒いデータ」
- 14:00〜15:54 ミステリー・セレクション・税務調査官・窓際太郎の事件簿15
- 19:00〜19:54 韓国ドラマ・フルハウス「再会は突然に」(二カ国)
- 20:00〜20:54 韓国ドラマ・フルハウス「君さえいれば」(二カ国)
- 21:00〜22:54 天使たちの真実〜元従軍看護婦の証言〜
- 23:00〜23:30 美の京都遺産
- 23:30〜24:00 天使たちの真実〜元従軍看護婦の証言〜
といったところです。合計648分。一日の45%をテレビ・ショッピング以外の番組に割いているということになります。「放送時間の多くをテレビ・ショッピングに割け」ているではないですか!
東京キー局は関連会社を含めてチャンネルを持ちすぎており,それらのほとんどにテレビ・ショッピングではないオリジナル番組をあてられるほどの番組制作力を持ち合わせていないので,放送と通信の融合は不可能だと放送側が主張し続けるのであれば,キー局は,まともに活用できていないチャンネルを返上すべきではないかという気がします。
Posted by 小倉秀夫 at 11:31 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | Permalink
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