「代表なくして課金無し」
今年度の文化審議会著作権分科会の基本問題小委員会は,エンドユーザーの意見など斟酌しない方向で委員の人選を行ったようです。
「代表なくして課税無し」という標語に象徴されるように,ある種の集団に不利益を課す制度変更を行うに際して,その決定過程からその集団の代表を排除しようということは,民主主義社会においてはそれ自体が悪徳です。だから,私たちは,まず私たちの代表を「著作権法」というアンシャンレジームにより人民から搾り取ったお金で不労所得をむさぼる「著作権貴族」たちとほぼ同数の代表を受け入れるように要求していくところから始めていくのが筋ではないでしょうか。そういう意味では,JEITAもMIAUも,自分たちの代表を受け入れよと文化庁に要求すべきだと思います。そして,彼らがその受け入れを拒むときは,「貴族部会」が「著作権貴族」の利益にのみ腐心した議論を行うのと並行して,私たち「第三身分」で著作権法に関する「国民議会」を立ち上げていくことすら必要になっていくのではないかという気がします。
昔の国王にあたる立法府が,「貴族部会」の結論と「国民議会」の結論のどちらを尊重するのか,予断を許しませんが。ただ,「国民議会」を,そして「第三身分」をリスペクトしなかった某国王がどういう運命をたどったのかは,歴女でなくとも常識に属する範囲の事柄です。もちろん,今日物理的に「ギロチン刑」にかけるということはないのでしょうが,既に「第三身分」は,選挙権という細分化された,社会的な「ギロチン」をもっているのです。
Posted by 小倉秀夫 at 02:30 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | Permalink
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» 「文句があるんなら、自分でやってみろ」 de mohno
発端は小倉弁護士の「代表なくして課金無し」というエントリ。はてブで、「そうなんだけど、MIAU に代表してほしいと思わないからなあ。だからといって主婦連合会や中山信弘氏に期待しているわけでもないが。パブコメと選挙権を活用する程度か。」とコメントしたところ、ex_hmmt...... Lire la suite
Notifié: 24 avr. 2009, 02:24:52
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