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05/31/2009

他人に迷惑をかけなくてもアンフェア?

 昨日のエンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワークのシンポジウムは盛況でした。

 当日の私の質問は,結局,(著作権者の許諾を得ない)著作物の利用が「フェア」であるか否かの判断基準に関するものでした。その利用が,著作権者による著作物を通じた投下資本の回収可能性を阻害しないような利用(三田先生の挙げた例に則していえば,問題集を発行する出版社が,どの問題を問題集に掲載するかを検討する資料として,入試問題を社内サーバに蓄積する行為)って,アンフェアなのでしょうか,ということでした。

 私たちは,他人に迷惑をかけずに,別の他人の利益になることを行っている場合にも,それは「フェアではない」として制裁を受けなければならないのか。それは,公共の福祉に反しない限り自由な行動が許されるとする日本国憲法下のルールとして適切なのかという問題でもあります。「あちら側」の人の意識というのは,よくて「著作権法」によっていくらでも国民の自由を制約することができるという明治憲法的意識にとどまっているのではないかと思うことがあります。

Posted by 小倉秀夫 at 12:55 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (1)

05/28/2009

「Tsudaる」問題

 ゲームラボの7月号のコラムで、「Tsudaる」問題を取り上げてみることにしました。

 さっき初稿を送信したばかりなのでどうなるか分かりませんが、端的に言うと、「営利目的バリバリのシンポなどについては、やり方次第で結構グレイ」といったところでしょうか。

Posted by 小倉秀夫 at 02:47 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (1)

05/18/2009

「フェアユースは本当にフェアか!? 」シンポジウム

 私も所属しているエンターテインメント・ロイヤーズ・ネットワークで、「フェアユースは本当にフェアか!? −フェアユースが著作権にもたらす論点分析—」というお題でシンポジウムを5月30日に開催するとのことです。

 基調報告が、モリソン・フォースター(伊藤見富)の古島ひろみ弁護士と、文化庁の川瀬真さん、パネリストが、上野達弘・立教大学准教授、 菅原瑞夫・社団法人日本音楽著作権協会常務理事、田村善之・北海道大学教授、丸橋透・ニフティ株式会社法務部長、三田誠広・社団法人日本文藝協会副理事長、ということで、「こちら側」がいないことを除けば、豪勢な布陣ではあります。

 これだけの陣営を揃え、かつ、シンポジウム終了後懇親会まで開くのに、何と参加費が無料です(同じ日に行われる「アゴラ」のシンポとは、大違いです。)。

 伝統的に、知財系は、懇親会等では「あちら側」も「こちら側」も紳士的に交流するのが常ですので、フェアユース問題に関心のある方は参加してみては如何でしょうか。

Posted by 小倉秀夫 at 07:17 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

05/17/2009

We Don't Wanna Put In

 France24のこの記事によれば,EuroVision Song Contestの優勝者は,ノルウェイのAlexander Rybak に決まったようです。

 もっとも,今回のEuroVision Song Contestは,優勝者であるAlexander Rybakより,グルジアのStephane & 3Gの方が注目を浴びた大会だったように思います。別の曲に差し替えたり歌詞を修正したりするより大会から降りることを選んだという筋の通し方もさることながら,楽曲自体,優勝作品より良かったように思いますし。

 

Posted by 小倉秀夫 at 07:02 PM | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

05/16/2009

著作権法学会(周辺領域)

 先ほど,著作権法学会から帰ってきました。

 こういう学会は,研究大会に出席し,さらに懇親会に出席してこそ意味があります。

 ということで,いろいろなアイディアを頂きました。

Posted by 小倉秀夫 at 11:13 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

05/13/2009

サーブがまずすべきこと

 地上デジタル放送専用のDVDレコーダーについて,東芝及びパナソニックが私的録音録画補償金を上乗せして消費者から徴収しないこととしたとのニュースが話題になっています。

 私的録音録画補償金については,法の建前上は支払義務者は機器等の購入者であるのに,権利者団体は機器等の購入者である消費者からなる団体と協議して,私的録音録画補償金の支払い義務を生ずる機器等の範囲について合意を形成する努力を怠ってきたわけですから,いずれこういう動きにはならざるを得なかったのだろうと思います。私的録音録画補償金の支払い義務を生ずる機器等に該当しないものについて,該当すると誤信して私的録音録画補償金相当金を上乗せして消費者から徴収してサーラやサーブに支払ってしまい,後にその機器が私的録音録画補償金の支払い義務を生ずる機器等に該当しないことが明らかになった場合,ややこしい問題となりうるからです(各製造業者がサーラやサーブから支払い済みの補償金の返還を受けて,これを消費者に返却することになるのでしょうか。その場合,返還に伴う事務経費を専ら負担するのはメーカーっぽいです。)。

 そして,私的録音録画補償金の支払い義務を生ずる機器等の範囲を定める著作権法施行令第1条では,媒体に固定される音・影像が,特定の標本化周波数で「アナログデジタル変換」されたものであることが私的録音録画補償金の支払い義務を生ずる機器等の要件となっているところ,最初からデジタル方式で受信してそのままデジタル方式で影像を録画する地上デジタル放送専用のDVDレコーダーに関して,それが特定の標本化周波数で「アナログデジタル変換」された影像を録画するものである(それゆえ,私的録音録画補償金の支払い義務が購入者に生ずる)ということを,サーラもサーブも,購入者が納得できる形で説明できていないわけです。といいますか,自説の結論だけをそのウェブサイトに記載しているだけで,著作権法施行令第1条との関係でそれらの機器がどうして私的録音録画補償金の対象となるのか,筋道を立てて説明を行っていません。購入者から説明を求められたときの理屈の組み立てまで丸投げされたのでは,メーカーが匙を投げるのも宜なるかなと言ったところです。

 そういう意味では,サーブがまずやるべきことは,MIAUや主婦連等の消費者団体にコンタクトをとって,私的録音録画補償金の支払い義務を生ずる機器等の範囲について,コンセンサスを得ることではないかと思います。

Posted by 小倉秀夫 at 02:27 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

05/06/2009

Je ne Serai Pas

 Clarikaの"Je ne Serai Pas"は,とても格好いいFrench Rapです。"Je ne Serai Pas"というかけ声がうまく繰り返されています。とても42歳とは思えない若々しさです。Back Music自体は,60年代後半的なエレクトロっぽさが残っているのですが,それが却って新しさを感じさせます。

Posted by 小倉秀夫 at 01:13 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

05/03/2009

ooTunesのバージョンアップ

 iPhone用のインターネットラジオ受信ソフトであるooTunesですが,バージョンアップしたら,インターネットラジオで直近に受信した楽曲のタイトルとアーティスト名が履歴として表示されるようになりました。インターネット上の音楽放送の大部分はDJが曲名を紹介するでもないので,こういうサービスがあると,気に入った楽曲を正規に購入する上でとても役に立ちます。

 そうして曲名を知った楽曲の一つに,CALOGEROの"C'est dit"があります。とても哀愁に富むメロディの作品で,こういう作品を作らせたらフランス人は上手だなあとしみじみ感じさせるものです。

Posted by 小倉秀夫 at 07:34 PM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

05/02/2009

何も畏れることはない

 朝日新聞によれば,

インターネット検索最大手の米グーグルが進める書籍検索サービスについて、詩人の谷川俊太郎さん、作家の三木卓さんらが30日、東京都内で記者会見し、著作権侵害の恐れがあると危機感を訴えた。

とのことです。

Google Inc.も,著作権者が検索サービスに組み入れるなと明示的に意思表示をしているものについてそれでも組み入れてやると言っているわけではないのですから,和解した上で,検索データベースからの作品の削除を申し出ればいいだけであって,何も危機感を覚える必要はないのではないかという気がします。むしろ,和解から離脱することにより,終局判決において,書籍データベースでの書籍データの利用はフェアユースにあたるという判断が下される可能性だってあるわけですから,検索されたくないのだったら,和解に乗った方がいいのではないかという気がしなくはありません。弁護士からどういうレクチャーを受けているのかわからないのですが,書籍データベースへの組み込みのために複製・翻案って,検索結果の出力さえ工夫しておけば,正規商品たる書籍と代替性のないものとすることが可能ですので,フェアユースにはなりやすいように思ったりはします。

 CNet Japanによれば,社団法人日本ビジュアル著作権協会は,

弁護人を立て、米国の出版ルールに即した今回の和解案ではなく、ネットでの利用方法や利用料の分配について、日本の慣行に即したルールづくりを目指し、独自にGoogle側と交渉を進めていく意向を明かしている。

とのことです。

 「日本の慣行に即したルールづくり」って,同種のサービスが日本で行われていない以上どこにいったら「日本の慣行」とはなんぞやがわかるというのか,訳がわかりません。書籍の貸与権のときに現れた,「著作権者でも,著作隣接権者でもない,著作権法上は何らの排他的権利をも有しない出版社に相当の分け前を与える」っていう,根拠不明のルールに従えということではないことを望むばかりです。それって,出版社としての優越な地位を悪用した,(法律の原因に基づかない)単なる搾取なのではないかと思えてなりませんし。

Posted by 小倉秀夫 at 02:35 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (2) | TrackBack (1)

Aiueo Rap

 著作権法ゼミの最初の授業では,例年著作物性の有無を具体的な作品について論じてもらうのですが(今年は,バンド独自の言語「Hopeland語」で書かれた「olsen olsen」の著作物性等を考えてもらいました。),これまで,ABC Melodyの"Aiueo Rap"(→ABC Melody - Sing & Learn Japanese - Aiueo Rap)の存在に気がつかなかったのは痛恨でした。この程度で「rap」といってしまうセンスは代田ひかるに近いものがありますが,それはともかく,ここまで行くととてもすがすがしさを感じます。

Posted by 小倉秀夫 at 01:51 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

2009年4月のダウンロード

 私が,先月iTunes Storeでダウンロードした楽曲は下記のとおりです。

Fa-Fa-Fa Datarock Datarock - Datarock - Fa-Fa-Fa
Boom Boom Pow Black Eyes Pears Black Eyed Peas - Boom Boom Pow - Single - Boom Boom Pow
With A Little Dub From My Friends (feat. Luciano & U Roy) Easy Star All-Stars Easy Star All-Stars - Easy Star's Lonely Hearts Dub Band - With a Little Help from My Friends (feat. Luciano)
Un petit peu d'air Felipecha Felipecha - De fil en aiguille - Un petit peu d'air
Every Breath You Take The Police The Police - The Police - Every Breath You Take
Olsen Olsen Sigur Ros Sigur R?s - ?g?tis Byrjun - Olsen Olsen
Aux armes et caetera Serge Gainsbourg Serge Gainsbourg - Aux armes et caetera - Aux armes et caetera
One More Time Daft Punk Daft Punk - Discovery - One More Time
Emmène-moi Les Tit' Nassels Les Tit' Nassels - Deux, trois trucs - Emm?ne-moi
Separate Ways (Re-Recorded) Journey Journey - Revelation - Separate Ways (Re-Recorded)
Open Arms (Re-Recorded) Journey Journey - Revelation - Open Arms (Re-Recorded)
Not Guilty George Harrison George Harrison - George Harrison (Bonus Track Version) [Remastered] - Not Guilty
Nunca Volvera El Sueño de Morfeo El Sue?o de Morfeo - El Sue?o de Morfeo - Nunca Volvera
I'll Be Missing You (feat. Faith Evans & 112) Puff Daddy & The Family Puff Daddy & The Family - No Way Out - I'll Be Missing You (feat. Faith Evans & 112)
When Do You Wanna Stop Working? Poney Poney Poney Poney - When Do You Wanna Stop Working? - EP - When Do You Wanna Stop Working?
Cross the Fader Poney Poney Poney Poney - Cross the Fader - EP - Cross the Fader

 今月は,授業用のネタとしてダウンロードしたものが複数あるので,若干例月より古典的作品が多いです。

Posted by 小倉秀夫 at 12:39 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)