« mai 2009 | Accueil | juillet 2009 »

06/29/2009

ウェブ魚拓

 私のブログのエントリーについて大量にウェブ魚拓している人がいるようなので、「ウェブ魚拓の考え方」と題するページを見ていたのですが、複製権侵害または公衆送信権(送信可能化権を含む)侵害を主体的に行いまたは幇助しているのではないかという疑問に対して答えていないという時点で、予防法務的には絶望的だなあと思ったりします。

 サービスの特性上、その著作権者から削除要求がなされたときに削除するというふうにはしがたいのかも知れませんが、それをしないと、プロバイダ責任制限法第3条第1項の免責は受けられませんし、「丸ごとコピー&主たる著作物なし」では著作権法第32条により適法とされることもまずあり得なさそうです。

 サービスの特性上、その著作権者を攻撃する目的で活用されることが予定されているのに、その著作権者からの「著作権侵害だ!」という攻撃に対し無防備でいるというのは、如何なものかなあと思ったりします。

 このサービスを続けるのであれば、怒りの矛先が魚拓者に向かうように、魚拓者のIPアドレスを標準で表示するようにしておくところからはじめないと厳しいかなあと思ったりします。

Posted by 小倉秀夫 at 01:28 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

吉祥寺WARP

 今日は,ゼミのOBから誘われて,彼がメンバーとなっているバンドの演奏を聴きに,吉祥寺WARPに行ってきました。

 曲のスタイルがかなりHeavyなので,楽器部隊がうますぎる分,リードボーカルのもう一化けが必要かなあと現段階では思いましたし(MCあけの第1曲目の前半のようにバックが控えめに演奏しているときにはまあまあ聴けるボーカルなのに,楽器隊ががんがんに奏で始めると,楽器隊に負けてしまっているのが残念です。),リードボーカルの負担が厳しい楽曲構成にした場合はMCはその他のメンバーがやってその間リードボーカルを少し休ませてもいいのではないかとか思ったりはしましたが,そういうことも含めて下積み時代にいろいろと試行錯誤をしておくといいのだろうな,と思いました。

 とはいえ,本人がこのエントリーを見ている前提で苦言を呈するならば,「早く売れたければ,公式サイトとMySpaceサイトの構築は手を抜くな」ということは言っておきたいと思います。

Posted by 小倉秀夫 at 01:13 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

06/26/2009

翻案権侵害の例

 中央大学での著作権法のゼミで、

問6 下記文章のA~Fに適切な語を入れて下さい。

「AのBという楽曲のうちCと歌っている部分は、DのEという楽曲のうちのFという歌っている部分の歌詞/曲の『表現上の本質的な特徴の同一性を維持』 しており、その『表現上の本質的な特徴を直接感得することのできる』ので、翻案権侵害に当る。」

という課題を出したのですが、どのような答えが返ってくるのか楽しみです。

 もちろん、

問5 「料理の鉄人」と同様の料理バトル番組を、「料理の達人」というタイトル名で制作し、放送することは許されるか。どのような点につき「料理の鉄人」を真似たら、フジテレビの著作権を侵害することとなるでしょうか。
等普通の課題も出してはいます。

Posted by 小倉秀夫 at 11:47 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

06/22/2009

国立メディア芸術総合センター(仮称)

 里中満智子さんが次のように述べています。

マンガは“原画の収集・保管”が難しい。既に本として見られない物もあるし、失くしたくない、文化遺産としてのマンガ原稿がたくさんありますが、作者が亡くなった後、散逸してしまう事もあります。散逸の危機にあるマンガの原稿を保存する、劣化したマンガの原画を修復するなど、公的な施設でしか出来ない事をやるべきです。
関連してその原画の作品がどういう作品なのかという事をアーカイブで見せるという事が有効です。国立メディア芸術総合センター(仮称)がその窓口機能を担って、既存の施設とうまく連携して行ければといいと思います。

 この種の資料館作りをする上での最大の関門は如何に遺族(の一部)の反対に遭わないようにするかということなのですが(遺族全員の承諾がなければ,散逸の危機にあるマンガの原稿を保存する、劣化したマンガの原画を修復する,デジタルアーカイブを作成するということはできないのですから。),国立メディア芸術総合センター(仮称)構想の中に,そのような遺族の権利を制約していこうという発想まで含まれているのかというと大いに疑問です。そこをクリアしないと,箱物はできたけど,箱物の中身はがらんどうということだって十分あり得るのです。

 もちろん,生前に預けたっていいのですが,国立メディア芸術総合センター(仮称)が完成したら,自分が保管している原稿を無償で寄贈し,その修復やデジタルアーカイブ化を無条件で許可・同意するという漫画家がどれだけいるのかというと,結構疑問だったりします。しかも,権利自体は漫画家個人ではなくて,法人が有している場合が少なくなく,その場合,その種の法人は漫画家が死んだ後もスタッフで続編作って喰っていこうとする傾向があるので,そうなると,原稿だってなかなか手放さないのだろうなと危惧したりします。

 国立メディア芸術総合センター(仮称)の箱物を設計する前に,その辺の覚悟の程を,漫画家たちが示すのが先ではないかと思ったりします。

Posted by 小倉秀夫 at 02:07 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (4) | TrackBack (0)

06/21/2009

JASRAC寄付講座

 昨日は,早稲田大学法科大学院で行われている著作権法の特別講義にゲストスピーカーとして呼ばれ,上野達弘先生と一緒に,間接侵害についてお話ししてきました。いや,JASRACの寄付講座で私をゲストスピーカーに呼び,しかも間接侵害について語らせてしまう上野先生の剛毅さというのが光っています。

 そのあとは,学生の有志とともに,西北の風(大隈記念タワー15階)で軽く雑談をしてきました。

Posted by 小倉秀夫 at 10:14 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (1)

06/20/2009

芸術・技術分野の知識

 6月22日締め切りの判例解説の初稿を完成させて,今日,編集者に送信しました。

 前回のゼミの課題として,プロデューサー,監督,撮影監督,美術監督がその実体験について書いた書籍を読んで,プロデューサー,監督,撮影監督,美術監督というのは,どのようにして映画の著作物の全体的形成に寄与するのかをレポートしなさいという課題を出したわけですが,著作権法の難しさの一つは,法律の条文や判例や学説をいくら勉強しても,その対象となる芸術・技術分野についてもそれなりに勉強していかないと,何が何だかよくわからないというところです。もちろん,新司法試験にパスするだけなら,基本書に書いてあることをきちんと身につければ何とかなると思いますが,実務的にはそこで止まってしまう人は厳しいわけです。

 「舞踊の著作物」について創作的な部分が共通しているといえるか否かという問題についていえば,例えば,長い歴史を持つクラッシックバレエや花柳流舞踊等において,「振付け」のレベルで創作性が加わるとはどういうことなのかということを議論しなければならず,それは,バレエ等の舞踊を実演することや鑑賞することを趣味とはしない私には非常に難しい問題です。一応,舞踊等に関する文献等を読みはするものの,果たして,それほど外すことなく理解できたといいうるか,その道に通暁した読者の評価を仰ぐより他ありません。

Posted by 小倉秀夫 at 01:22 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

06/10/2009

海賊党,躍進

 以前ご紹介した海賊党ですが,とうとう欧州議会で議席を獲得したとのことです。

 スウェーデン票の7.1%を獲得とのこと,立派なものです。7%といえば,前回の日本の参議院選挙でいえば,共産党とどっこいどっこい,社民党の倍近い得票率です。少なくともスウェーデンでは,著作権法はそこまで嫌われているということです。

Posted by 小倉秀夫 at 01:56 AM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

06/08/2009

Twitter Squatting

 ABA Journalによれば、セントルイス・カージナルスのTony La Russa監督が、自分の名前を騙ったTwitterページが作成されているので削除せよと要求したのに拒否されたとして、Twitterを訴えたようです。

 同ジャーナルによれば、請求の原因として、" trademark infringement, cybersquatting and misappropriation of likeness and name"といったものをあげているようですが、日本法の感覚だとどれも厳しそうな気がします。Twitterの場合、「商標的使用」からは遠そうですし(具体的な商品やサービスと結びついていれば別ですけど。)。

 偽Tony La Russaがつぶやいた言葉次第によっては、名誉毀損が成立するかなあとは思います(実在の女性の名前を騙って、卑猥な内容を掲示板等に投稿したりするのと、同レベルの話として。)。

Posted by 小倉秀夫 at 04:57 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

06/03/2009

Farewell to "Pretty Woman"?

 衆議院を通過し、参議院にかかっている著作権法改正案が可決成立したら、FairUseにあたるとしてそのアップロードが適法となっている楽曲(例えば、2 Live Crewの「Pretty Woman」)をiTunes Store等でダウンロードする行為も違法になってしまうのでしょう。

 少なくとも、この種の利用まで「公正利用」に含めるフェアユース規定が日本の著作権法に導入されるまでは、です。

Posted by 小倉秀夫 at 10:15 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)