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07/31/2009

ヴェルヌ?

 NBLという企業法務系の法律雑誌は、巻末に「惜字炉」というコラムを掲載しています。2009年7月15日号の「惜字炉」は、「憂国の啓明子」という方による「グーグルのライブラリプロジェクト和解案が投じた、一つの法的争点」と題するコラムです。

 そのコラムを読んでいて、一つどうしても気になってしまうことがあります。ベルヌ条約を、わざわざ、

ヴェルヌ条約
と記載しているのです。それも、一度ならず二度もです。

 「ベルヌ条約」は、英文表記では「Berne convention」ですから、「ヴ」という表記を認める見解に立ったとしても、「ヴェルヌ」とは書きません。「海底二万里」の作者「Jule Verne」であれば「ヴェルヌ」というカタカタ表記でも良いのですが、「Berne」を「ヴェルヌ」とカタカナ表記するのは明らかに間違っています。

 「Berne」の語源がドイツ語で「熊」を意味する「Bär」に由来しているということを思い出せば、「V」ではなく「B」から始まるのだと見当がついたと思うのですが、社会人になると、学生時代に勉強したことは忘れてしまうものですね。

Posted by 小倉秀夫 at 04:11 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (1) | TrackBack (0)

07/23/2009

音楽需要拡大へのビジョン

 オリコン2009年7月27日号には、別冊付録として、2009年5月28日に行われた「Music Forum '09」についてのレポートがついています。

 テーマは「音楽需要拡大へのビジョン」ということなのですが、パネリストを見ただけで「何だかな」という気持ちにさせられてしまいました。

 パネリストは、

  1. 石坂敬一・社団法人日本レコード協会会長
  2. 尾木徹・社団法人日本音楽事業者協会会長
  3. 大石征裕・社団法人音楽製作者連盟理事長
  4. 田中義雄・日本レコード商業組合理事長
  5. 飯原博・全国レコード卸同業界会長
  6. 村上敬亮・経済産業省商務情報政策局文化情報関連産業課課長

だったわけですが、「音楽需要拡大へのビジョン」云々といいながら、需要者側の人間を誰一人パネリストに加えていないのですから、何をか況やという感じがしてしまいます。津田さんとか呼んでおけばよかったのに。需要者の声を聞かずに需要拡大を論ずるなんて、私には、真っ当な大人のやることとも思えません。

 さらにいうと、日本の消費者は、主要国の消費者に比べて、音楽産業にちゃんとお金を支払っている方だということをきちんと評価してもいいように思うのです(下記表に示したとおり、日米英仏独の主要5カ国でパッケージ、配信とも、人口あたりの売上額が最も高いのは日本なのですし、パッケージ売上+配信売上げの合計が2007年から2008年にかけて増えたのは日本だけなのです。)。

 多くの消費者が、正規商品を粘り強く購入し続ける間に、需要者が何を求めているのかを理解して行動しないとまずいのではないか、と人ごとながら思っていまいます。

Posted by 小倉秀夫 at 04:32 PM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

07/21/2009

「情を知って」から「事実を知りながら」への変更

 いろいろなところで、改正著作権法の解説を!という要請があって色々頑張っているところです。

 ところで、ダウンロード違法化を導入するにあたって「情を知って」という条件が付されるから大丈夫だみたいな言い回しが随分広く行われていたような気がするのですが、実際の改正案では「情を知って」ではなく「事実を知りながら」という文言が用いられています。

 「事実を知りながら」という文言は、第30条第1項第2号でも用いられていますが、あちらでは、その行う複製が、技術的保護手段の回避を行うことにより可能となり又はその結果に障害が生じないようになったものであるということを知っているか否かが問題となるので、「事実を知りながら」でもよいと思うのですが、第3号の場合、その受信する自動公衆送信が著作権を侵害するものか否かということが問題となるので、その送信行為を違法な自動公衆送信であると裁判所が相当の確度で判断するであろうというところまで知っていたかを問題としないとまずいのであって、そうだとすれば第113条第1項第2号のような「情を知って」の方がよかったのではないかという気がします。例えば、「MYUTA」事件の場合、その受信する音声データの送信元が何をやっていたのかということをその受信者は知っていたかも知れないけれども、それが著作権を侵害する自動公衆送信にあたるという法的評価はおそらく知らなかったのであって、そのような場合、「事実を知」らなかったとしてもらえなかったら、利用者保護に全然ならないよなあという気がどうしてもしてしまいます。

Posted by 小倉秀夫 at 10:20 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

07/12/2009

Paris Hip-Hop Fortnight

 The Economistが,Paris Hip-Hop Fortnightを取り上げています。

 Wikipediaでも記述がありますが,French Hip-Hopの場合,英米系のHip-Hopに加えて,サハラ以南,以北のアフリカの影響をも受けていますから,より多重性のあるものとなっています。フランス語なんてわからないから,と食わず嫌いしないで聞いてみるといいのになあと思ったりします。

Posted by 小倉秀夫 at 11:58 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

07/01/2009

草彅剛さんを超える。

 フランスのMake The Girl Danceというユニットの「Baby Baby Baby」という楽曲(今週,フランスシングルチャート20位です。)のプロモーションビデオは,明らかに草彅剛さんを超えています。これ,昼間のパリの繁華街で撮影していますから。もちろん,特殊撮影の可能性もありますけど,通行人は結構注目して見ているようにも見えます。

Posted by 小倉秀夫 at 01:05 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)