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10/19/2009

マジコン問題は違法複製問題ではない

 mohnoさんが次のようなはてなブックマークコメントをしています。

匿名さんが責任を取らないから、西村氏の責任を追及したわけだよね? マジコンの違法複製問題も、違法複製当事者が責任を取ってくれれば、製造元の責任は問われないと思うよ。

 まあ、根拠のない話です。

 任天堂を中心とするギルドがマジコン訴訟でつぶそうとしたのは、彼らが製作したソフトウェアの違法複製物の流通ではなく、無償又は安価で提供される自主製作ソフトの流通です。違法複製物の流通を阻止するのであればもう少しマシな技術的手段が使えたと思いますが、実際には、任天堂に高額の上納金を支払うことを約束した企業が製作したソフトウェアしかDS上で稼働しないような技術的手段を敢えて講じたのです。

 例のマジコン訴訟の時は、任天堂らに対し、これまで違法複製物のアップローダーに対しどのような措置を講じてきたのかについての釈明を求めるとともに、アップロードサイトのドメイン保有者≒開設者の住所・氏名がwhoisデータベースにより入手できることを示し、違法複製物の流通を問題とするのであればマジコン自体を規制する必要はないことを示してきましたが、任天堂側はそのようなことには一切関心を持たず、一切の釈明に応じないという路線を貫いたのです。

 考えてみれば当然の話で、中国語で書かれた違法複製物のアップロードサイトをつぶしたところで、国内向けに流通させているソフトウェアの売上げに大した影響を与えそうにないのに対し、自主製作ソフトが広く製作され、流通されるようになった場合に、面白いソフト、役に立つソフトが、無償又は極めて安価に流通することとなることにより、商用ソフトが値崩れすることの方が、任天堂側に与えるダメージは大きいわけです(自主製作ソフトからは上納金が取れませんし。)

Posted by 小倉秀夫 at 02:15 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle |

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Voici les sites qui parlent de マジコン問題は違法複製問題ではない:

» 誹謗中傷する当事者の責任を問えれば、実名制は必要ないの? de mohno
小倉秀夫氏が「マジコン問題は違法複製問題ではない」というエントリを書かれている。ネット上で聞いてはいたものの、「マジコン」という言葉を息子から聞いたのはもう1年以上前だと思う。どうやらマジコンを使っているらしい子供がいるのだが、その親が色々ゲームをダウンロードして使わせているらしい。間接的にしか聞いていないのだけど、少なくとも「マジコンってオリジナルのゲームが遊べるんだって」という類の話を聞くことはない。ネット上でも普通に市販ソフトの複製ツールと認識されているようであるし、マジコン需要を支えている大... [Lire la suite]

Notifié le 20 oct. 09 01:28:30

Commentaires

仰る通りだと思います。
携帯キャリアのガラパゴス型囲い込み商売の先駆者が家庭用ゲーム専用ハードを通じてゲームソフトを家庭で販売して来た任天堂…。
ゲームベンダーからのライセンス料が任天堂の大きな収入源だった訳ですし。
PSPもDSも同人ソフト、自主制作ソフトは出来が良くて一度使うと虜に成るみたいですね。
自分はマジコン、CFWの類は持ってないですが、熱心なユーザーから色々な「実機デモ」を見せて貰った事があります。
海賊版ソフト・同人ソフトを駆逐しても任天堂の商売は些かも揺るぎないものですから、気にせず追放を目指すのでしょうね。
SonyのPSPはつい最近までCFW機でPlayStationNetworkにアクセス可能だったそうなので、そこら辺は微妙に遠慮している営業上の理由が有りそうですね。
一時期は欧州Sonyの幹部がPSPの売り上げ貢献にCFWが一因として有る事を認めたりした事も有りましたっけ。

Rédigé par: BLACKBIRD | le 10/19/2009 à 23:42

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