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03/30/2010

原曲を超えたカバー曲

 原曲を超えたカバー曲が存在するのかということが一部で話題になっているようです。初期ビートルズによるカバー曲は概ね原曲を超えているので「存在する」としか言いようがありません(ジョン・レノンがソロになってから収録したカバー楽曲も同様。)。まあ、「My WAY」のように、原曲が忘れ去られている例もありますし。

 さらには、以下のものも、カバーが原曲を超えているように思います。

Title Original Singer Cover Singer 備考
I Love Rock'n'Roll The Arrows Joan Jett & the Blackhearts  
Rock the Casbah The Clash Rachid Taha Coverの方のタイトルは"Rock el Casbah"
Adieu Monsieur Le Professeur Hugues Aufray Star Academy 4  
I Fought The Law The Crickets Green Day  
All Along the Watchtower U2 Bob Dylan  

 なお、この文脈でJimi Hendrixの「Star Bangled Banner」を出すのは反則でしょうか。

Posted by 小倉秀夫 at 08:35 AM dans musique | | Commentaires (2) | TrackBack (0)

03/14/2010

「CDを買おう」と呼びかてなんていないで。

 朝日新聞に次のような記事が掲載されています。

音楽CDが売れない。インターネットで配信される曲をダウンロードする方式に押され、生産はこの10年でほぼ半減した。そんな中、若いミュージシャンらが「CDを買おう」と呼びかけ始めた。「ジャケットのデザインも、曲の並び順も作品の一部」と訴える。名づけて「BUYCDs(CD買おうぜ)」。

 しかし、本来、音楽は実演家が聴衆の目の前で実演をすることにより聴衆に直接届けるというのが原初形態だったのであって、実演家による実演を物に固定した上で、これを増製して公衆に頒布するというのは、所詮、時と場所を超えて実演を伝達するための手段に過ぎません。

 そして、時と場所を超えて実演を伝達する手段としては、「物に固定してそれを増製して頒布する」より、データのみをオンラインを介して配信する方が効率的であることは明らかです。もちろん、音を物にアナログ形式で固定していたビニールレコード時代であれば、デジタル化しきれていない情報がデータ配信では伝えきれていないということで「物に固定」方式が優位に立つ部分もあったわけですが、CD時代になると、音を物に固定する時点でデジタル化されていますので、そういった優位性もあったものではありません。

 「ジャケットのデザイン」については、音のデータに付随する「アートワークデータ」として届けることができます。また、アーティストの側でその公式Myspaceに大きく「ジャケット」画像を掲載しておけば、多くのファンの目に触れさせることができます(どうせ、CD時代はもちろん、レコード時代だって、必ずしもジャケットデザインを見ながら音楽を聞いていたわけではありません。)。曲の並び順にしても、CD化した時点で、レコード会社の側で推奨する順番に聞かれる保証はなくなっています(どうしても特定の順番で効いて欲しいときは、アルバム全体を1つの曲として収録するしかありません。逆にいえば、そのようにしてしまえば、データ配信でも、特定の並び順で楽曲を聞かせることが可能です。)。

 私としては、ミュージシャンの方々には、CDからデータ配信への変化をもう少し積極的に考えていただきたいところです。

 まず、「レコード店にCDをおいてもらう」というハードルがなくなったことを活かして、アマチュア・セミプロ時代から全国の人に楽曲を購入してもらうチャンスが出てきた、あるいは、海外のレコード会社と契約を結ばなくとも全世界の人に楽曲を購入してもらうチャンスが出てきたのです。自分たちの音楽をできるだけたくさんの人の聴いてもらいたいということは、ミュージシャンの原初的な欲求の一つだったはずです。

 また、データの伝達方法が「CD」という「物」に依存しなくなれば、「CD」という媒体の物理特性により制限されていた「データ量」という足かせがなくなります。そして、インターネット回線の高速化及びパソコン等における外部記憶装置の大容量化のおかげで、「CD」の記憶容量より大きなデータの送受信並びに外部記憶装置への蔵置が既に実用的になっています。それは、80分よりも長い楽曲を届けるという「長さ」の拡張にも使えるし、また、従来CD用に楽曲をデジタル化する際に省いていたデータを残すような規格の開発をメーカーに求め、よりライブに近い音を再生できるように仕向けることだってできます(メーカーがこれに応ずるかは、まずどのくらいのアーティストがそれを望むかにまず依存するとは思いますが。)。すなわち、ミュージシャンは、どのような音を公衆に聴いてもらうのかを決める自由度をより高めることが出来るのです。

Posted by 小倉秀夫 at 11:41 PM dans musique | | Commentaires (1) | TrackBack (0)

03/11/2010

作品や才能には罪はないはず

 実刑が確定し、あとは収監されるばかりのLil Wayneを「We Are The World For Haiti」の収録に参加させる米国と、ボーカルが覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されただけでJAYWALKのCDが店頭から撤去されてしまう日本。

 ミュージシャンたちは、まずこの種の不当な圧力に対して抗議すべきなのではないかと思うこの頃(作品や才能には罪はないはずです。)。

Posted by 小倉秀夫 at 09:16 AM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

03/07/2010

Somos el Mundo por Haiti


 ハイチ救済のためのミュージシャンたちの活動はまだまだ続いています。

 今度は、「We Are the World for HAITI」のスペイン語版「Somos el Mundo por Haiti」です。後半でラップが入る辺り、初代「We Are the World」ではなく、まさしく「for HAITI」のスペイン語バージョンです。

 出場メンバーはこちらに記載されています。ConductorsにGloria Estefan夫妻がクレジットされていますが、良く考えてみれば、Gloria Estefanはもうそういうポジションなのだなあということをしみじみ感じてしまいます(「Rhythm Is Gonna Get You」とか、23年前のヒット曲ですものね。)。


 ところで、なぜ「somos el mundo」を二回繰り返すのでしょうね。二回目は、そのまま「somos los niños」と歌っても、音数もあっているし、韻も踏めているような気もするのですが。

Posted by 小倉秀夫 at 06:25 PM dans musique | | Commentaires (0) | TrackBack (0)

03/05/2010

著作権・フェアユースの最新動向

 このたび、私も参加していたフェアユースに関する研究会での討論内容が書籍になり出版される運びとなりました。

 私なりの立法提言などもさせていただいておりますので、日本版フェアユースにご関心をお持ちの方は、ご購入いただければ幸いです。

 「お前のような叱られるべき若造の発言など金を出してまで読んでいられるか」という向きもあろうかと思いますが、私以外の参加メンバーは下記のとおりとても立派な方々ばかりなので、そういわずにお求めいただければ幸いです。

委員長

泉 克幸 徳島大学 総合科学部教授

委員

上野達弘 立教大学 法学部准教授

小川憲久 弁護士(紀尾井坂テーミス法律特許事務所)

小倉秀夫 弁護士(東京平河法律事務所)

亀井正博 富士通㈱ 法務・知的財産権本部本部長代理

河野智子 ソニー㈱ スタンダード&パートナーシップ部著作権政策担当部長

駒田泰土 上智大学 法学部准教授

椙山敬士 弁護士(虎ノ門南法律事務所)

三木茂  弁護士(三木・吉田法律特許事務所)

水谷直樹 弁護士(水谷法律特許事務所)

三村量一 東京高等裁判所 判事(現・弁護士(長島・大野・常松法律事務所))

宮下佳之 弁護士(西村あさひ法律事務所)

吉田正夫 弁護士(三木・吉田法律特許事務所)

ゲスト

田村善之  北海道大学大学院 法学研究科教授

Posted by 小倉秀夫 at 12:08 PM dans au sujet de la propriété intellectuelle | | Commentaires (0) | TrackBack (0)