2019年上半期のおすすめ
2019年も半分が過ぎたので、この上半期に私が知るに至った楽曲で特に気に入った曲を紹介していくことにします。
The Peggiesの「スタンドバイミー」
テレビアニメ「さらざんまい」のエンディングテーマですが、10年代の最後を飾るにふさわしい名曲です。「きみ」と「ぼく」との微妙な関係(恋人同士とも取れるし友人同士ともとれますが)を歌い上げた歌詞も見事ですし、北澤さんのボーカルと石渡さんのベースとの関係も秀逸です。もちろん、ドラムの大貫さんはいつも通り最高の仕事をしています。
上半期のThe Peggiesのナンバーでは、「する」も超絶です。
日本のガールズバンドでこの歌詞が書けるのは、The Peggiesだけ(というか、北澤さんだけ)だと思いますし、ここまでハードに演奏できるのもThe Peggiesだけだろうなと思います。
歌詞に関して言えば、ヨルシカの「だから僕は音楽を辞めた」に注目をすべきです。
いたるところに引っかかるフレーズをちりばめつつ、最後まで聞くと全体のストーリーがきちんと見えてくる。若い子たちの歌は何いっているのかわからないとか、やっぱり日本人の心は演歌だよねとかいっているおじさんたちはこの歌詞を10回ぐらい熟読して欲しいところです。
ボーカルの凄さという点では、majikoの「狂おしいほど僕には美しい」がやばいです。
The Peggiesの対バン相手だったので、偶然ライブで見たのですが、ボーカルのエネルギーが半端でなかったです。この感覚は、やはりThe Peggiesの対バンで大森靖子の「音楽を捨てよ、そして音楽へ」を聞いた時以来です。
PVの勝利だと思ったのは、黃明志の「Behind Me(在我背後)」です。
黃明志ことNameweeはマレーシアのアーティストです。台湾の銘伝大学コミュニケーション学部卒なので、普通に中国語で歌いますが。彼は、< a href = "https://www.nst.com.my/news/crime-courts/2018/02/338071/namewee-arrested-over-controversial-cny-video">そのミュージックビデオが人種的な対立を煽るものとして逮捕された</a >ばかりなので、それを踏まえてみると、グッとくるものがあります。
熊仔 Presents BOWZ CHOOSE WISELYの 「禁愛令(Antilove)」も現代的なセンスを感じます。
素材としての凄さを感じるのが、みきなつみの「ぼくにとってのヒーロー」です。2013年にZara Larssonを「発見」したときの感覚に似ています。
タイトルの勝利だと思ったのは、スガシカオの「労働なんかしないで 光合成だけで生きたい」です。
今年は、改元が行われたので、これに乗じた作品がいくつも出てきましたが、そのなかでは、sasukeの「平成終わるってよ」が秀逸です。
Posted by 小倉秀夫 at 11:40 AM | Permalink
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