ロースクールの学部化
現在のロースクール制度は、私以外の法律家ブロガーにも評判が悪いようです。
ロースクール制度の問題の一つは、ロースクールを「大学院」に位置づけたところです。
ロースクールを「法学部」の中の1学科として位置づけていれば、自分の能力や法曹の未来に疑問を抱いたときに転身しやすいですし、人生の中で無収入でいる期間も短くて済みます。企業が法務部のスタッフとして採用するにしたって、1歳でも若い方が好まれます。
それに、渉外業務をやろうと思ったり、研究者への道を歩んだりしようと思ったら、さらにそこから留学したり、研究者用の大学院教育を受けたりしなければいけないわけで、よくよく豊かな親御さんを持たない限り、そんなに無収入期間が長期にわたることには普通は耐えられないと思います。
もちろん、「学部」だとある程度一般教養や体育などもやらないといけないわけですが、同じ内容を3年間で詰め込むよりは、一般教養等を交えつつ4年で学んだ方が、学ぶ方も楽です。他学部で学士以上の学位を持っている人のためには、一般教養科目等を免除して、3年で単位を履修して卒業できるようにしてしまえば、現在の未収者コースと同じ年限で卒業できます。
では、ロースクールを「大学院」に位置づけるメリットはあるのかというと、卒業生が英文の名刺に「Judicial Doctor」と書き込める(争いはありますが)程度の話であって、大したことはありません。「他学部出身の人には『大学院』としてのロースクールの方がよいのだ」とのことでしたら、大学院としてのロースクールと学部としてのロースクールを併存させればよいように思います(あとは、統一「新司法試験」および法律事務所等での採用活動の中で、好ましくない方が淘汰されていくだけの話です。)。
ということで、私としては、ロースクールの「学部化」を提案します。
« ネット上での「愛国者」さんたちの行動パターンを自分の子供に見習ってほしい? | Accueil | FATAL PURITY »
Commentaires
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
TrackBack
Voici les sites qui parlent de: ロースクールの学部化:
» ロースクール 曲がり角の法学教育(東京新聞11日付社説) [ろーやーずくらぶ]
東京新聞が11日付社説にて「ロースクール 曲がり角の法学教育」と題し、ロースクールにおける法曹養成のあり方を批判的に取り上げています。
ロースクールの現状を批判している点、とりわけ数が多すぎることの問題点を指摘している点は正当だと思います。... [Lire la suite]
« ネット上での「愛国者」さんたちの行動パターンを自分の子供に見習ってほしい? | Accueil | FATAL PURITY »
想像でものを言う馬鹿が多いですね。
Rédigé par: 想像で | 12/08/2006 21:36
確かに,法学部はそのままにして,その上に作るということになってしまったことが問題でしょうね。4年+2年・3年は長いもの。
あとは,研究だけにかまけていないで教育をきちんとやるという意識を,特に研究者教員にはたたき込んでやる必要がありますね。FD活動に非協力的な人間は無駄飯喰わせないでたたき出すくらいの強い覚悟を持つ必要がある。その代わりに働いた人間には,待遇面できちんと処遇することです。
Rédigé par: 煙感知器 | 12/08/2006 15:10