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16/09/2006

甘えているのはどっち

 匿名性が保たれていないと言いたいことが言えない人と、匿名性が保たれていなくとも言いたいことは言えるが言いたいことを言うと匿名の卑怯者からの執拗な誹謗中傷に晒されることが高度の蓋然性をもって予想される場合には言いたいことが言えなくなってしまう人とでは、私の感覚では前者の方が甘えているように思います。この辺の感覚は、同じ弁護士でも、被害者側から依頼を受けた経験の多少で感覚が分かれるところかもしれませんけど、理不尽な誹謗中傷に長期間晒された場合にこれに耐えうる精神の持ち主というのは実際にはそれほど多くなくて、そういう人でなければネット上で正々堂々と意見表明をするべきでないということになると、ネット上で正々堂々と意見表明をする人がどんどん減っていってしまうだけなのかなあという危惧をもったりします。

 まあ、論争を呼びそうな議論はmixiで表現し、ブログは持たないか又はもっても当たり障りのない話題しか書かないという人は結構いるわけですが、社会的に価値が高い意見というのはしばしば論争を呼びがちなのであって、真っ当な論争が誹謗中傷等に埋もれずに済む方法論をブログ事業者が利用者に提供しないが故に、そのような社会的に価値が高い意見がGoogleで検索される範囲内に残らなくなってしまうというのは社会にとって大きな損失ではないかという気がします。Webを巨大な知のデータベースにしようなんて構想は今更流行らないのかもしれないですが、Webで信頼できるのは商用コンテンツだけという事態に向かっていったらとても悲しいなというのが正直な感想です。

 IT事業者としては、どうしても目先のアクセス数に囚われてしまうというのは心情的にわからなくはないのですが、ブログを主体的に開設する人々よりも、そのコメント欄でそのブログ開設者の悪口をぐだぐた言っている人々に優しいシステムというのは、遅かれ早かれ見捨てられてしまうのではないかという気もします。

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Commentaires

甘えているのは、その場限りで自分に都合のいい見解を唱えて前後矛盾する見解の変遷理由を説明しない小倉先生でしょう。

>P2P型ファイル交換サービス「ファイルローグ」の裁判で被告(日本MMO)側の弁護人を務めた小倉秀夫弁護士は、「P2Pに関する法律問題」と題して、…(中略)…「そもそもプロバイダー責任制限法は、いわゆるISPやレンタルサーバー事業者に対する刑事免責を与えていないためにザル法化している」と述べた上で、ファイルローグ事件の第一審中間判決では「システム提供者の義務として『権利侵害の申告があったら情報を削除する』だけでは足りず、利用者の実名や住所を登録させるべきだったとの判断が下ったが、この点は非常に問題だ」と語った。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/event/2004/11/15/5407.html

甘えているのは小倉先生の方だと思います。実名を顕出されているからといって差別的発言が許されると思っているのは甘えです。次の投稿を引用先を含めてじっくり読まれてください。

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http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060916
OguraHideo 『 乙武ブログのコメント欄を見ていると、彼の意見に対して冷静に反論すると言うより、彼の身体的な障害をことさらに取り上げて彼を侮辱するものが目立つわけで、公衆に対して意見を述べたからと言って、そのような侮辱を甘受しなければいけない理由にそのことがなるとは思えないです。』

>障害をことさらに取り上げて彼を侮辱するものが目立つ
>そのような侮辱を甘受しなければいけない理由にそのことがなるとは思えない
 そうだと思います。よろしかったら、次のような「精神科に通う人」と「ビルの屋上に行く人」とを同列に扱う精神障害者に対する侮辱侮蔑を行う人に注意してあげてください。> OguraHideoさん

>「君が泣き寝入りすれば全て丸く収まるのだから泣き寝入りしなさい。君が相談すべき場所は法律事務所ではなく精神病院かさもなくばビルの屋上だ。さあ、行きなさい」
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2006/09/inlaw_bac3.html#c9625588

Rédigé par: 吹田笑子 | 16 sept. 06 11:55:42
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http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2006/09/post_7c53.html#comments

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