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18/09/2006

インタビュー?それとも取調べ?

 テレビのニュースショーで、ある犯罪を犯した疑いがかけられている人物をヤメ検さんが厳しく追及し、その結果、その人物が自殺してしまった場合、彼/彼女を追いつめたヤメ検さんにはどのような責任が生ずるのでしょうか。

 この問題は、今アメリカで結構ホットな話題になっています。というのも、実際にそういう事件が起こったからです。

 ABCの報ずるところによれば、CNNで裁判・法律ニュース番組のホストを務めるNancy Graceさんというヤメ検さんが、Trenton Duckettさん(2歳)が現在もなお行方不明になっている件について、その母親であるMelinda Duckettさん(21歳)を厳しく追及し、その様子をCNN Headline Newsでオンエアしたところ、その直後、Melinda Duckettさんは拳銃自殺をしてしまったとのことです。

 マスメディアが独自の調査報道を行うこと自体は褒められるべきことなのでしょうが、だからといって、その際に他人の人格や尊厳を傷つけても良いと言うことにはなりません。被疑者として取り調べを受けると言うことは、任意のものであったとしても、相当の精神的圧迫感なり屈辱感なりを感じさせることは十分あり得るわけで、しかも、その屈辱的な取調べ場面が全国ネットで流されるということになると、その精神的な苦痛はかなりのものとなることは十分に予想できます。ABCの報道によれば、Nancy Graceさんは、机を叩きながら、「お前はどこにいたのか。あの日お前がどこにいたのかどうして我々に説明しないのか」と激しく追及したとのことです。それは視聴者のカタルシスには寄与するのでしょうが、その分、そのような厳しい追及を受けて答えなかった自分の姿が全国に流されたことを知ったMelinda Duckettさんの精神的な苦痛は相当大きかったのではないかという気がします。

 マスメディアは勝手に正義を気取って一市民を居丈高に追及するのがお好きですが、マスメディアは警察や検察ではないので警察や検察がその職務上の必要性から与えられている権限やこれに類するものを勝手に行使することは許されないし、その警察や検察ですら、「厳しい取り調べを受けている場面」を広く公衆に提示・提供し、被疑者に不要な屈辱を与えるようなまねは許されていません。マスメディアは、報道される側の人権に配慮し、その間違った特権意識から早く目覚めてもらいたいものです。

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Commentaires

>既に、弁護士は、様々な抽象的な批判ないし非難に晒されていますけど。

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>to be CONT

既に、弁護士は、様々な抽象的な批判ないし非難に晒されていますけど。

>まあ分析したり論理的に思考しないと「どなたの人格や尊厳が傷つけられているのか」は分からない話である、という点は理解しました。

それも誤読です。もう皆さんが何を説明しても投稿欄を荒らすだけの方なようですから、説明が無駄なようなので、尊敬する小倉先生の言葉を誤読の王様に送ります。

>ジャガイモ料理に関するエントリーなんだから、四の五の言っていないで、ジャガイモ料理に関するコメントを書けばいいのに。
>ジャガイモ料理に関するコメントが書けないのなら、このエントリーにコメントしなければいいのに。

>R醇Pdig醇P par: 小倉秀夫 | 21 sept. 06 01:36:39

 「ジャガイモ料理」を「インタビュー?それとも取調べ?」に置き換えて読んでください。これくらいの置き換えなら誤読するのは至難のワザでしょうけど。

雑誌メディアには、それほどタブーがないと思っていたのですが、ことネットでの中傷に関してはそうではないようですね。下のブログによると結構な数の雑誌社が掲示板関係者と結びついて、そこで起きている法的な問題(ネットでの誹謗中傷に関する判決の踏み倒し)を取り上げないでいるそうです。犯罪を追及するマスコミにも問題がありますが、反規範的な態度をことさら放置するメディアにも問題があるのでしょうね。9月1日以降の記事に詳しく書いてあります。

wanwanの小遣い稼ぎのサイト
http://blog.livedoor.jp/wan111/

 名誉毀損や侮辱等の紛争は本来法廷外で和解等により解決できる場合が少なくない紛争類型だし、法廷外で解決できるのであればそうしてしまった方が双方当事者にとってコストもリスクも低いのですが、紛争の解決にあたる一弁護士として、本来法廷外で解決できる紛争が、加害者が匿名性の陰に隠れてしまったが為に、法廷外では解決できない、あるいは、刑事手続きに頼らなければ解決できないという状況の打破を目指すのは、別に不思議でも何でもないと思うのですけど。

「弁護士」に「の」をつけて「卑怯者」を修飾するという日本語の使い方がおかしいなとは思いますね。
そういうときは,ふつうの日本語を使える人は「卑怯な弁護士」というでしょう。

逆に「卑怯な匿名者」という日本語もこなれていない。
「匿名」の「卑怯(な)者」となる。

匿名の陰に隠れて他人に嫌がらせをする人々を「卑怯者」と蔑むことには反対しません(実際卑怯だと思いますから)。ただ、そういった一部の不心得者を排除するために共通ID制度を創設することには反対です。世の中は、小倉弁護士のように強い人々ばかりではないのです。

「匿名の卑怯者」に粘着して、法廷外で住所氏名を特定して返り血の制裁を浴びせたい!という岡っ引き気取り検事気取りの弁護士はどうなんでしょうね。正義感を独占した特権気取りに見えますが。

ある種の行動をとる人をその行動故に「卑怯」とか「臆病」とかと形容することと今回の話となんか関係がありますか?

さらにいうと、匿名の陰に隠れて他人に嫌がらせを繰り返す人々を「卑怯」と表現することを問題視する人って、現実空間ではなかなかいないのですけどね。どんなにここのコメント欄で頑張ってみたって、その種の行動が卑怯ではないと言うことにはなりそうもないので、エントリーに無理矢理こじつけてその話題ばかり述べようとする方々は、自分の人生を振り返るなりなんなり、もう少し有意義なことに時間を使った方が良いのではないかと思います。

どんなに頑張って当てこすりを行おうとも、匿名の陰に隠れて他人に嫌がらせを繰り返す人を「卑怯」と形容することが許されないことにはなりそうにありませんし。

>マスメディアは勝手に正義を気取って一市民を居丈高に追及するのがお好きですが、マスメディアは警察や検察ではないので警察や検察がその職務上の必要性から与えられている権限やこれに類するものを勝手に行使することは許されない
>マスメディアは、報道される側の人権に配慮し、その間違った特権意識から早く目覚めてもらいたいものです。

 同感です。
 真相がどうであるかや証拠関係がどうであるかがわからない段階で、他人のブログに出張して、某事件について「実質的に被害者の被害供述しかないという状況は、痴漢冤罪を生みやすい構図でもある」と証拠関係や証拠構造が不明な段階で即断した上、「それ以外の論理というのは一様に「根拠のない」ものだ」「「陰謀論」のみをことさら「根拠のない」ものとするのは公平さを欠く」と結論を先取りして元検事に向かって声高に言うのは、現役の弁護士としてフライングで公平性を欠く印象操作ではないかという気がします。早くIT弁護士の特権意識から目覚めて欲しいものです。

そういえば,富山長野連続殺人事件で,共犯者に仕立て上げられた男性を追い回した読売新聞記者の報道ぶりは,まさに「岡っ引き気取り」でしたね。

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