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14/03/2007

固定ハンドルの抑止力

 m_um_uさんからコメントの投稿をいただきました。ただ、このブログは1日に何アクセスをしては不毛なネガティブコメントを投稿し、挙げ句の果てにはどれがなりすまし発言かを具体的に特定することなく「なりすまし発言をされたからお前が探して削除せよ」とか言い出す方々に久しく粘着されてコメント欄の管理に時間を取られましたので、素性のわかっている方以外のコメントは反映させないことにしています(あの種の方々のコメントって、いくら誠実にお答えしてもきりがないですし、そのために時間を費やしても議論のブラッシュアップに全然繋がらないのですもの。実名系ブロガーのコメント欄への粘着君って、「著名人や社会的地位の高い人物に上から目線で文句を付けている自分」に酔っているだけという側面が多分にありますし。)。トラックバックは原則受け付けていますので、そちらを利用して頂ければ幸いです。

 その上で言及すると、現実社会での人格とのトレーサビリティが低い固定ハンドルについての信用というのは、1つの抑止力としては期待できないということがいえるかと思います。「固定ハンドル」はいつでも、いくつでも作ることができるので多重人格を演じやすいし、その固定ハンドルを利用して社会生活を送っていない以上、その固定ハンドルが如何に悪名をとどろかせることになろうとも自分の社会生活に何らの悪影響も受けないからです。実際、特定の人や集団を罵ることしかしていない固定ハンドルなんて、ネット上にいくつもあります。人権擁護法案騒動のときの反対派の意見を見ていても、固定ハンドルでヘイト発言を繰り返している人たちは、その言動が現実社会での人格と結びつけられると現実社会の自分が周囲から白い目で見られることの恐怖を感じている反面、現実社会での人格と結びつけられない限り、そのハンドル名が周囲から如何に白眼視されようとお構いなしに、ヘイト発言を繰り返し第三者の人格を踏みにじることができるように見えます。

 また、「内部告発」についていえば、結構繰り返し述べていますが、トレーサビリティの低いブログや電子掲示板というのは真摯な内部告発には不向きな場です。「内部告発」を受けて調査等に動き出す立場に立って考えてみて下さい。そのような場所には、根も葉もない虚偽の「内部告発」が溢れており、どれが真摯な内部告発だかわからないのです(調査資源の人的資源は有限です。)。しかも、ブログや電子掲示板では、証拠資料の提出を受けることはできないし、検証可能な程度に具体性をもたせるべく追加の質疑をすることもできません。しかも、「内部告発」の外形を有する発言を削除せずに放置しておけば、「内部告発」もどきにより、企業等の名誉・信用は不当に毀損される状態が続いてしまいます。さらにいえば、真摯な内部告発というのは、情報源が限られるので、匿名でなされても企業として情報源をある程度特定できる場合が少なくないので、その場合は秘密裡に報復をすることが可能になってしまいます(そして、電子掲示板等で匿名で「内部告発」をした場合には、内部告発者保護ルールが発動しません。)。

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Commentaires

基本的に同感です。池田信夫氏が wikipedia の匿名IPをやめてログイン制にせよと提案されていますが、ほとんど解決にならない気がしています(むしろ IP による国の判別がしにくくなる)。
ただ、ある程度のエントリを持っているブログが相手なら、“融通”をきかせてもよい気はします(この場では結局歯止めが・・・という状況については理解します)。原則トラックバックだけだと、そういう相手に言われっぱなしになる可能性がありますし、わざわざコメントしにきてくれているわけですから。
池田信夫氏は、ときどき「もう同じ類のコメントは認めません」みたいに遮断を明言していますね。このくらいの対応でもよい気はします。

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