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01/03/2007

むしろ君が代についてピアノ伴奏を命ずる校長の音楽センスのなさこそ責められるべきでは?

  那須最高裁判事は補足意見で、

学校が組織として国歌斉唱を行うことを決めた以上、音楽教諭に伴奏させることは極めて合理的な選択。職務上の義務として、伴奏させることも必要な措置として憲法上許される
述べたとこのことです。

 しかし、果たしてそうでしょうか。「君が代」という歌を純粋に音楽的にとらえた場合に、あの歌は本来ピアノ伴奏で歌うような歌ではないと私などは思うのです。メロディラインをピアノでただなぞるだけではとても心弱な感じですし、メロディをベースに長3和音を「ダン、ダン、ダン」と叩くだけでは重厚感が出てきません。この歌は、低音の管弦楽器を重厚に重ねていかないと楽曲としてぱっとしないのです。

 したがって、「学校が組織として国歌斉唱を行うことを決めた」としても、自前でオーケストラやブラスバンドをもっているところでもない限りは、オーケストラに演奏させて収録したカラオケテープを再生して伴奏するのが合理的なのであって、音楽教師にピアノ伴奏をさせるというのは全然合理的ではありません。といいますか、「国歌斉唱」にあたって「音楽教師にピアノ伴奏をさせよう」と思った学校校長は、君が代をピアノ伴奏したときどのように聞こえるのかを頭の中できちんとシミュレートした上で、オーケストラ演奏によるカラオケテープの再生よりも式典に相応しいと考えたのだろうかという疑問が先ず頭をよぎります。大石さんは、

ただ、記事にある、この53歳の女教師は、いつ頃からこんなバカなことを始めたんだろう。
と仰いますが、むしろ、この校長は、いつ頃から君が代をピアノ伴奏で斉唱させようなんてセンスのないことを考え始めたのだろうという疑問の方が私には強いです。

 藤田判事は控えめに

「君が代」以外は演奏していたのに、「君が代」については演奏しなかったことにより、参加者に「違和感」を与えるかもしれないけれども
と述べたようですが、例えば「仰げば尊し」みたいなある程度リズム感のある歌ならピアノ伴奏でもいいのです。しかし、「君が代」は、悲しいかな、リズム感のない歌なのです(リズム感のあるアレンジをするとそれはそれで処分されてしまいそうですし)。この歌の生命線は「重厚感」であって、それを出すにはピアノ伴奏では荷が重すぎます。だから、君が代の斉唱のときだけオーケストラバージョンのカラオケで伴奏させる違和感よりも、君が代をピアノ伴奏で斉唱させる違和感の方が大きかったはずです。

 この校長は、本当に音楽的センスのない方だったのか、単に女性音楽教師に嫌がらせがしたかったのか、単に「上からの指導」に従っただけなのか、その辺のところが知りたいところです。

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Commentaires

私は小倉先生にぜひ新エントリーで論評いただきたいことがあります。(過去エントリを見ていないので、もしすでに触れられていたらごめんなさい。)

http://www.telesa.or.jp/consortium/provider/20
07/20070226.htm
「プロバイダ責任制限法 発信者情報開示関係ガイドライン」の公開について(テレコムサービス協会)

http://www.telesa.or.jp/consortium/pdf/provider_070226_guideline.pdf
プロバイダ責任制限法発信者情報開示関係ガイドライン

この名誉毀損についてふれられているところが難しくて法律の素人にはよくわからないのです。
これで本当に「発信者情報開示請求に関する対応指針が明らかになることにより、適切な対応が促進される」ものなのかどうか、おしえていただけないでしょうか?

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