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11/04/2007

都知事選07についての考察

 都知事選は石原都知事の3選という形で終わりました。

 この結果は、民主党が浅野さんを支援するという形しかとれなかった段階で予想できたといえます。

 しかし、この都知事選の結果を「都民の右傾化」とか「左翼の退潮」とかに結びつけるのは間違っているように思います。何しろ、石原都知事自体は、前回の選挙と比べて得票数、得票率とも減らしているわけですから。

 おそらく民主党は何か勘違いをしていると思うのですが、東京で生まれ育った人は、東京的なものに対する愛着が強い(「日本的なもの」ではなく、あくまで「東京的なもの」です。)ので、東京的な要素の弱い人が選挙に出ると大きなハンディを負うことになります(何しろ、美濃部亮吉、青島幸夫の2都知事が東京出身ですし、鈴木俊一氏も府立二中出身です。)が、そのハンディを乗り越えるほどには民主党は東京で絶対的な人気があるわけではありません(自民・公明の組織票があっても、秋田的な明石さんはそのハンディを乗り越えられなかったわけですし。)。

 しかし、民主党はなぜか、東京において、自民党側の候補者よりも東京的でない候補者を送り出しては敗れ去るという間違いを繰り返します。私が生まれ育ち今も住んでいる葛飾区は、福島的要素の強い平沢勝栄さんが小選挙区で選出されているわけですが、その平沢さんに対して、いかにも島根的な錦織淳さんをぶつけても、なかなか勝つことは難しいのです(それでいて、私の高校の同級生なんかを、何の縁もゆかりもない愛媛で立候補させるのだから、戦略的に見てむちゃくちゃです。)。

 同じように、神奈川的な石原さんに対し、宮城的な浅野さんが東京で戦っても大きなハンディを負うことは目に見えています。実際、思わずプレスリーを踊ってしまうセンスは、東京的な有権者を醒めさせるのに十分でしょう。そういう選挙民の機微を理解しない選挙戦略を続けている限り、民主党はなかなか自民党に打ち勝つことはできないような気がします。

 では、菅直人さんが立候補していたら石原さんと互角に戦えたかというと、やはり難しかったような気がします。菅さんは、東京の人というより、多摩の人という感じがするからです。で、多摩の人は鈴木さんでこりごりというのが城東地区で生まれ育った私の感覚です。

 では、民主党としてはどうすべきだったのかというと、東京的な吉永小百合さんの擁立に失敗した以上、東京的な吉田万三さんに相乗りすべきだったのだろうと思います。どうしても独自候補にこだわるのでしたら、菅さんよりは、東京的な蓮舫さんの方がまだ可能性があったように思います。

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» 都知事選についての考察 [mohno]
小倉弁護士の「都知事選07についての考察」は、田舎モノ出身の私にはまるでピンとこないのだが、結果を予想できなかった人はいないだろうという点は同意。少なくとも政策方針の違いで差がついていたということではなさそうだ。とくに選挙スローガンに誰もが掲げる「福祉の充実」しか書けない候補には、そのレベルの低さを知って欲しいものだ。もう少し頭を使え。だいたい、選挙公報では「主要4候補」に挙げられていた黒川紀章氏すら泡沫候補らしさをかもしだしていた。こういう状況は候補者が10人でも、20人でも変わらなかっただろう。... [Lire la suite]

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