« 最近60年の諸外国の憲法改正の内容 | Accueil | イザ語における「日本国憲法」のオフィシャル解説 »

30/04/2007

「犯罪行為となる書き込みを知りながら放置する自由」をBBSに認めるべきか

 北海道大学の町村泰貴教授は、そのブログのエントリーで、「掲示板管理者が犯罪行為となる書き込みを知りながら放置していたということでどんどん立件されるようになれば、被害者救済には極めて大きく働くと同時に、BBSの自由は極めて大きく損なわれるだろう。」と述べています。

 この発言を素直に読むと、町村教授は、「BBSの自由」の中には、「犯罪行為となる書き込みを知りながら放置する自由」が含まれていると考えているものと読むことができ、かつ、その自由は「被害者救済」よりも重要である(従って、BBSの「犯罪行為となる書き込みを知りながら放置する自由」を守るためには被害者救済が疎かになっても構わない)とのニュアンスを読み取ることができます。

 町村教授は、「過剰防衛的削除がはびこるし、そもそも掲示板を開設するということ自体にも萎縮効果が生じてしまう」ことを心配されているようですが、むしろ、「犯罪行為となる書き込みを知りながら放置」しても刑事的な制裁の対象とならないということになると、アクセス数を向上させる手段として、「犯罪行為となる書き込みを放置する」掲示板をはびこらせる結果になることは十分予想ができることです。

 プロバイダ責任制限法を制定する際にも、「常時監視義務を負わせることは妥当ではない」ということは前提とされていましたが、「犯罪行為となる書き込みを知りながら放置する自由」を認めなければ「掲示板を開設するということ自体にも萎縮効果が生じてしまう」ということは斟酌されていなかったわけで、町村教授は今更何を仰っているのだろうという疑問を私はぬぐい去ることができません。

« 最近60年の諸外国の憲法改正の内容 | Accueil | イザ語における「日本国憲法」のオフィシャル解説 »

Commentaires

Poster un commentaire

Les commentaires sont modérés. Ils n'apparaitront pas sur ce weblog tant que l'auteur ne les aura pas approuvés.

(Ne sera pas visible avec le commentaire.)

« 最近60年の諸外国の憲法改正の内容 | Accueil | イザ語における「日本国憲法」のオフィシャル解説 »

octobre 2017
dim. lun. mar. mer. jeu. ven. sam.
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31