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05/04/2007

より多くの人がより不幸な社会を高く評価する人が愛国者気取りであることの不思議さ

 日本の近現代史のうち、経済の発展及び自由の確立により多くの国民をより幸せにすることに成功した時期をネガティブに評価し、戦争の惨禍により多くの国民を相当の不幸に追い込んだ時期をポジティブに評価する人々がお互いを愛国者と位置づけ、前者をポジティブに評価し後者をネガティブに評価する人々は「反日」云々と罵られる理由というのは、私には、理解不能だったりします。

 戦前の日本は素晴らしく、戦後民主主義により日本はダメになったとお嘆きの皆様は、農村部では生きていくために娘を身売りしなければならないような社会が続いてくれた方が良かったと思いなのでしょうか。

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Commentaires

それは別のエントリにコメントした「表現上の突っ込みどころ」だと思います。そのような問題は、たしかに訂正されないですね。
決議案121号に戻ると、先に挙げた部分("Whereas the `comfort women' system of forced military prostitution by the Government of Japan...")という“言っている部分”が、事実に即して理解されるとは私は思わないです。
そして、「そうでしょうか」については、これが最後の部分にかかっているのであれば「そう思います」という回答になります。

 そうでしょうか。
 朝日新聞と読売新聞とで、同一の記者会見に関し、ほぼ同時期にほぼ同内容の記事を掲載していても、あそこでは、朝日新聞の記者が事実を創作したことになっているようです(そのことを読売新聞の記事の年月日まで特定して指摘しても、訂正はないようです。)ので、事実がどうであったかなどはどうでも良いのではないかと思います。
 慰安婦の募集過程において軍による組織的な強制連行があったか否かは所詮は「証拠がない」ので真偽不明というレベルですが、91年の朝日新聞の報道内容が朝日新聞の記者による「創作」でないことは、少なくとも同時期に読売新聞が同様の報道をしているということ(これは文献によって確実に確認できる)から確実にわかることです。

そういう話ではないでしょう。事実に即しているかどうかの問題ですから。
「朝日新聞の捏造」が捏造だという指摘は、しかし、決議案121号が「事実に即していると言えない」という見方を覆していません。そして、大きな影響力となった朝日新聞が姿勢を変えていない(そのように見えない)ことが「捏造」呼ばわりされる理由にもなっています。それこそ「お詫び」などなくても、「朝日新聞は、(かつての)見方を今はしていません」と社説ででも表明すれば、評価は変わってくるのでは?

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