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17/05/2007

ネットでの憲法論議で足りないこと

 前回のエントリーに対するはてぶコメントはネガティブなものばかりでしたが、しかし、憲法改正の是非を論ずる場合には「それによって、政府は何が可能となるか、あるいは政府は何が不可能となるか」ということが重要なのであって、せっかくたたき台として提示されている自民党の新憲法草案においては現行憲法では違憲とされるどのような立法が可能となるのかということを検討することこそが決定的に重要です。

 そういう意味で、基本的人権の制約原理を「公共の福祉」から「公益または公の秩序」に全面的に置き換えることによって、現行憲法下ではなしえなかった基本的人権を制約する法制度のうちどのようなものが自民党の新憲法草案では可能となるのかということを、限界事例のぎりぎりまで検討するというのは大変意味のあることです。

 ネット上の改憲派の方々はどうも政府をすごく信用しているように見えるのですが、レコード輸入権の時だって、洋楽の並行輸入すら禁止できるような条文を起草しておきながらあたかもアジアからの逆輸入のみを禁止する趣旨であるかのように誤魔化していたくらいですから、「実際に提案された条文では何が可能となり何が不可能となるのか」を性悪説的に検討していかないと危ないと私などは思ってしまいます。

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