高校野球の特待生制度
才能を伸ばすには、優れた指導者の指導を早期に受けることが望ましいといえます。しかし、優れた指導者の指導を受けるには一般にコストがかかります。したがって、ある若者のの才能に注目した人がその才能故に一定の金銭的な補助を行うことが禁止されるときは、上記コストを自ら負担しまたはその家族に負担してもらうことができる一部の恵まれた若者以外は、優れた指導者による指導を早期に受ける機会を喪失することになります。
高校野球における「特待生」問題というのは、結局、「貧しい家庭に育ったが、野球の才能故に注目されて大金をつかみ取る」という一種のジャパニーズ・ドリームを終焉させていく契機となるのかもしれません。この問題の処理の仕方を誤ると「甲子園出場者の親の平均年収は○○○○万円以上」という事態を招くことになるかもしれません。「運動神経は抜群によいけれども親は金持ちではない」若者は、育成制度があるサッカーの方に流れるだけかもしれませんが。
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◎ドカベンが高野連など提訴
特待生廃止で学費払えず
「野球続けられない」
高校野球界屈指のスラッガーとして知られる明訓高校(神奈川)3年の山田太郎選手(17)が×日、野球部員を対象とした特待生制度の一方... [Lire la suite]
旧弊した育成体制が選手の可能性を摘んでるということもあると思いますが。
Rédigé par: トニオ | 05/05/2007 22:34