ekkenさんはブログ主に課すハードルが高すぎる。
ekkenさんから私について言及していただきました。
僕は以前、「管理人が不快感を覚える可能性のあるコメント」のことをネガティブコメントとし、それを大きく4つに分類しました。(参考:ネガティブコメントのガイドライン)
- 事実確認(便宜上「第一種ネガティブコメント」とする)
- 異論・反論・批判 (便宜上「第二種ネガティブコメント」とする)
- 誹謗・中傷・侮辱(便宜上「第三種ネガティブコメント」とする)
- コピペ(荒らし)(便宜上「第四種ネガティブコメント」とする)
何か意見を述べるブログにおいては、上の二つは「避けてはいけないコメント」だと思うのですね。
1.や2.が「匿名でなくともできる」通常の態様でなされるのであればそうでしょう。しかし、1.や2.だって、言葉遣いに問題があったり、生活の片手間にブログの維持管理を行っているに過ぎないブログ主がおいそれとは応えられないであろう分量の投稿を行ったり、ブログ主が誠実に対処しても同じことを何度も何度も繰り返したりすれば、それは立派にハラスメントになります。ハラスメントになるようなコメントはなるべく避けなければいけないのです。
もちろん、匿名の陰に隠れて人に嫌がらせをすることを数少ない生き甲斐の一つにしているコメント投稿者に「嫌がらせを止めろ」と言ってみても自主的に止めることはないのでしょうが、「嫌がらせくらい甘受せよ」「嫌がらせを受けたくなければコメント欄を閉じよ」と言ってみたって、有益なコンテンツを発する能力を有する多くの人はそのような窮屈な思いを覚悟してまでブログに参入してくれることも期待しにくそうです。なかなか、洗礼者ヨハネのようにはいかないのです。
したがって、結局のところ、匿名でないと恥ずかしくてできないハラスメントがコメント欄でなされるのを見ていたいのか、そのようなハラスメントが横行する環境では投稿されない質の高いエントリーを見たいのかという選択を、システムサイドとしてはしないといけないわけです。前者が優先されている限りにおいては、ブログなんてものは、低レベルの罵り合いが横行するだけの、情報源としては価値の低いメディアになりさがるだけのことです。電子掲示板が転げ落ちた道と同じ道をブログも転げ落ちていくだけのことかもしれませんが、日本人は「Web2.0」環境を、特定人にハラスメントを行ってストレスの発散を行うための道具としてしか結局活用できなかったというのでは何とも寂しい限りです。
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小倉先生のekken氏に対するこの反論は、さすがにちょっとおかしいと思う。何がおかしいかと言うと、どうやれば避けられるかという提案なくデメリットのみをあげて否定しているから。そして、議論に必要不可欠な行動としてekken氏がリストしているのに対して「書き方によって... [Lire la suite]
» la_causette: ekkenさんはブログ主に課すハードルが高すぎる。 [これはひどい]
ekkenさんから私について言及していただきました。 僕は以前、「管理人が不快... [Lire la suite]
» 嫌がらせ的なネガティブコメントは、モヒカン族思考でぶっとばせ [ekken]
小倉弁護士のとやり取りで、少しさかのぼって読んでいたら気になることがあったので、言及しておきます。
la_causette: ekkenさんはブログ主に課すハードルが高すぎる。
僕は以前、「管理人が不快感を覚える可能性のあるコメント」のことをネガティブコメントとし、それを大きく4つに分類しました。(参考:ネガティブコメントのガイドライン)
事実確認(便宜上「第一種ネガティブコメント」とする)
異論・反論・批判 (便宜上「第二種ネガティブコメント」とする)
誹謗・... [Lire la suite]
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