「意識の差」以前に「インフラの差」です。
「学習の高速道路」を構築するためのインフラはもうすべて用意されている。あとは日本語圏に生きる私たち一人ひとりが、日本語圏のネット空間を知的に豊穣なものにしていく決意を持つかどうかにかかっていると思うのである。
しかし、梅田さんが取締役を務める「株式会社はてな」を含めて、「匿名性を保てれば何をやってもよく、実名がばれたら何をされても何もできない」雰囲気注1を醸成しておきながら、「あとは日本語圏に生きる私たち一人ひとりが、日本語圏のネット空間を知的に豊穣なものにしていく決意を持つかどうかにかかっていると思うのである」みたいなことを言われても、とても無責任な感じがします。
「学習の高速道路」を構築したいのであれば、「大学や図書館や博物館や学者コミュニティなど、知の最高峰に位置する人々や組織」が、不特定人から執拗に誹謗中傷されることを幸せに感ずる倒錯した人格の持主でなくとも安心して、その有する「知」をネットを通じて公衆に提供できる「インフラ」を用意すべきなのではないかと私などは思ってしまいます。
もっとも、一連の「匿名・実名」論争での「何が何でも匿名」派の方々のご意見を伺っている限り、彼らは、そのような「学習の高速道路」なんてものをネットに望んでいなくて、ただただ井戸端会議の延長としてネットを使っていたいだけのように見えます。現在の「はてな」自身、そういう成長することを諦めた人に使いやすいサービスを目指しているように思われてならないのですが。
注1
実名を知られたからといって、ネット上で誹謗中傷されたり、気持ちの悪い人達に粘着されたり、せいぜい自宅付近の写真を撮られてアップロードされるとか、電凸を受ける程度の話でしかないのですが、「知の最高峰に位置する人々や組織」にこれらの「不快な出来事」に対処することにエネルギーを消費させるのは、私は気が引けてしまいます。
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