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12/10/2007

BBCでの死刑論議

 実は、死刑制度に関する議論は、近時ヨーロッパでも盛り上がっています。というのも、ポーランド政府が、死刑制度の廃止をEUの共通政策とするなと言い出したからです。BBCの"HAVE YOUR SAY"のコーナーでも熱い議論が闘わされています(総じて、やしきたかじんさんの番組での議論よりはレベルが高そうです。)。

 その中で、南ウェールズのカーディフにお住まいのLeonard Dayさんのご意見は、死刑存置論者のレトリックを逆手にとっていて面白いです(原文は英語)。

死刑執行を予定されているのが貴方の母/父/兄弟/姉妹/息子/娘/妻/夫であり、しかも貴方は彼らが無罪であることを知っているがそのことを証明できないとしたら、貴方はどう感じるのでしょうか。そして、その死刑執行がなされた後に無罪の証拠を入手したとしたら何を思うでしょうか。

 冤罪の可能性を具体的に証明できれば、死刑どころか、そもそも無罪となるべきです。問題は、冤罪だと思っているが、その可能性を具体的に証明できるだけの証拠がない場合です。「冤罪の可能性がある場合に限り死刑を回避すれば問題がないはずだ」という死刑存置論者は、冤罪であることを知りつつ冤罪の可能性を証明できない場合注1についての苦悩についても考慮してみるとよいのではないかと思います。

注1 例えば、強盗殺人の罪に問われている自分の夫と犯行時刻とされている時間に自宅で二人でテレビを見て過ごしていたが、そのことを証明してくれる第三者が全くいない場合。

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