小野川コラムへの照会の途中経過
OhmyNewsの「 報道されない弁護士業界の地殻変動~小野川梓コラム(52)」というコラムがあまりに酷かったので,編集部に対して,2月26日付で,次のような内容のメールを送りました。
私は東京で弁護士をしているものです。
小野川梓という人が書かれた「報道されない弁護士業界の地殻変動〜小野川梓コラム(52)」というコラム(http://www.ohmynews.co.jp/news/20080224/21333)についてですが,基本的な事実に誤りが多々あります。
特に,多重債務者問題については,弁護士会をあげてこれに取り組んできているにもかかわらず,ほとんどの弁護士が割りの悪い仕事だからといって見向きもしなかった云々という言いっぷりは酷いにも程がありますし,この記事を読んだ多重債務者が弁護士に相談をすることを躊躇することともなればその被害は甚大です。
小野川氏がその結論を導くために紹介する各エピソードがきちんと裏付けのとれたものであるのか,編集部の方でまずご確認いただければ幸いです。
これについて,編集部から,執筆者に対して論拠を示して
加筆・修正するよう依頼しているのでしばらく待って欲しいとの返答をいただきましたので待っておりましたが,何の音沙汰もなかったので,3月7日付でその後,この件は如何なったのでしょうか。
とのメールを送ったところ,3月11日付で,3月7日に追記を加えた形で
掲載したので確認されたいという旨の返答をいただきました。
そこで早速追記された部分を確認したところ,
とあるのみで,確かに一部の弁護士が以前から、多重債務を自己責任としてとらえていたのでは解決に至らない、と不当な高利を貪る消費者金融を社会問題と考え、被害者の救済に取り組んできたことを記者は承知している。手弁当で熱心に活動する弁護士の姿に敬服もしてきた。最近は多重債務者対策を専門にする法律事務所も目立つし、弁護士会としても無料相談窓口を開設したり、様々な形で救済に乗り出している。
そのことを評価していないわけではないが、今なお多重債務者問題に積極的に取り組んだり、紹介者のいない市民の相談に気軽に応じたりしているのは、全国約2万5000人の弁護士の一部でしかない。自己破産予備軍が100万人単位にまで膨れ上がったのも、弁護士が引き受ける事件数がまだまだ少ないことと無関係ではない。
もともとサラ金の多重債務を抱え債務の整理や自己破産の申請のために弁護士を必要とする人だけでも、100万人から200万人を数えるというのに、ほとんどの弁護士は割が悪い仕事だからと見向きもしなかった。との摘示事実が誤りであったことを自認し訂正するでもなく,かといって裏付けがあることを示でもなく相変わらずぐたぐたです。さらに,この追記では,多重債務問題以外の点には一切触れられていません。
そこで,同日付で,編集部に対し,
それ以外の事実誤認は無視ですか?とのメールを差し上げたところ,当該記事のどの箇所について
「事実誤認」だというのか提示せよというので,
こちらを御覧下さい。
http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2008/02/post_de83.html
それが3月11日のことであり,その後また何の音沙汰もありません。
上記追記部分ですら,多重債務問題に取り組んでいる弁護士の方が取り組んでいない弁護士よりも圧倒的に少ないかのような誤解を与えるものである上,自己破産予備軍が100万人単位にまで膨れ上がった
原因の一端を,その因果の流れを示すことなく,弁護士が引き受ける事件数がまだまだ少ないことと無関係ではない
とする点で明らかに不当なのですが(自己破産予備軍が100万人単位にまで膨れ上がった原因の一つは,テレビや新聞等のマスコミが,サラ金のCMを広範に引き受けた点にあります。特に,一時期は,遊興費や,異性への奢り等の資金としてサラ金を利用することをテレビCMでせっせと推奨してきたわけですし),それ以外の点については全くの無視です。
それでも,社説で嘘を下記並べておきながら,こちらのメールでの問い合わせに一切応えない既存の新聞社よりはよほどましではあるのですけど。
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