裁判員の日当
各種報道によれば,裁判員制度についての詳細が徐々に明らかになりつつあります。その中で一つ気になったのは,「裁判員の日当」の問題です。
報道によれば,日当を1万円以下とするという方向で検討がなされているようですが,どうしてそのような話になるのか不思議でなりません。
週休2日制が普及した現在,1日あたりの「給与」が1万円を割り込むのって,月給20数万円レベルまでの人たちに限定されており,それ以上の給料取りや自営業者については,裁判員になることが直ちに減収を意味することになってしまいます。刑事裁判の法廷の中で,そのような低い時間単価に甘んじているのは,被告人と証人を除けば,弁護人しかいないではないですか。裁判長が1日あたり4〜5万円の給料をもらっている状況の中で,なぜ裁判員の日当が1万円以下なのでしょうか。
もちろん,平均よりも多くもらっている人に合わせてはいられないでしょうけど,逆に言えば,フルタイムで働いている正規雇用労働者の1日あたりの「給与」水準をベースに日当を算定することはできるはずです。
あるいは,国にはそんなに財政的なゆとりはないというのかもしれないですが,裁判員制度を採用すればお金がかかることは端から分かっているのですから,必要なお金がかけられないというのであれば,そんなお金がかかる制度はやめるべきです。担い手に「泣いてもらう」ことで,本来お金がかかる制度を,お金をかけずに実現するというのは,間違っています。
「Loi」カテゴリの記事
- 「国家に対する忠誠としての愛国心」の有無は選挙権取得の要件ではない(2010.02.07)
- 年寄名跡の襲名を日本国籍を有する者に限ることと労働基準法第3条(2010.02.06)
- 「他人に暴行を加えた」という理由で行う懲戒解雇の相当性(2010.02.05)
- 労働者の年齢層を入れ替えるための解雇(2010.02.03)
- どこかに就職しなければならないという考え方は古くはない(2010.02.03)
TrackBack
URL TrackBack de cette note:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/13499/40837375
Voici les sites qui parlent de 裁判員の日当:
» 裁判員制度実施へ最高裁意識調査の偽計 [Blog vs. Media 時評]
裁判員制度が来年5月21日に実施されると報じられました。最高裁が全国規模の意識調査をして、有権者の6割は消極的な人を含めて裁判員になる意向だったことが根拠になっているそうです。信濃毎日の社説「裁判員制度 不安解消の課題はなお」が「市民の理解と関心は本当に深まったのだろうか。意識調査で参加の意向を示した人の内訳を見ると、『参加したい』『参加してもよい』と答えた人は合わせても16%にしかならない」と異議を唱えるなど、少数のメディアは疑問としています。
詳しくは「裁判員制度に関する意識調査」結果... [Lire la suite]
Notifié le le 13/04/2008 à 17:24
» 裁判員の日当 [オーツの日常生活]
来年5月から裁判員制度が始まる予定です。 オーツがたまたま見かけたサイトですが、 http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2008/04/post_ac20.html によれば、裁判員の日当は1日1万円になるとのことです。 この金額は、受け止め方がさまざまでしょう。学生など..... [Lire la suite]
Notifié le le 16/04/2008 à 05:29
Commentaires