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16/05/2008

DeNA方式

 ネットでの誹謗中傷規制のもう一つのあり方としては,モバゲータウンに関してDeNAがやろうとしているIT・人海戦術MIX方式というのがあり得ます(こちらを参照)。人海戦術だけですと,1000万会員を450名のスタッフで監視することは困難ですが,誹謗中傷等の人格権侵害行為で用いられる言葉はある程度共通性があるので,一定の条件に合致する文字列が含まれる投稿を機械的にピックアップしてこれを人海戦術的に目視することで,違法・有害なコンテンツを速やかに探し出して削除することが可能となります。加えて,ランダムな巡回を頻繁に行うことによって人格権侵害に用いられる新たな文字列の組み合わせを見つけ出し,ピックアッププログラムの中に取り入れることができます。

 では,それは膨大なコストがかかるのかというと,スタッフ1人あたりの人件費を年600万円としても,450人体制で27億円。利用者1000万人として,1人あたり年270円。IT部分のコストを計算に入れても,1人あたり年500円程度で済みそうです。利用者あたりの監視スタッフ数を倍にしても,1人あたり年1000円程度で済みそうです。

 監視スタッフに現実に目視されるまでは名誉毀損投稿等が残ってしまうという難点があるので,匿名性を制限することによる抑止力を用いるのと比べて被害者には優しくないですが,それでも,名誉毀損投稿等が放置される現状よりは遥かにましです。

 他人を誹謗中傷するために匿名性を利用している奴らと一緒にされたくないという匿名主義者さんたちこそ,ブログ事業者等にこのような監視システムの導入するように求めたらいいと思うのですが,実際には,そういう動きはないようです。

 このように著名人のブログを炎上させることを呼び掛けるエントリーを公開しても特に非難の対象とはならないことからも分かるとおり,「あいつらと一緒にするな」といいつつ,ネットの匿名性が現実社会の人間を不愉快にするために用いられることを,本音のところでは好ましく思っている方が匿名主義者さんには多いのではないかと思われます。

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