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12/07/2008

一回的な不倫に対する処分について

 タレントの山本モナさんが、読売の二岡智宏選手と不倫をしたとして、レギュラー番組の降板・謹慎等の重い処分を科せられる旨報道されています。

 しかし、不倫というのは、当事者の配偶者との関係で不法行為となるに過ぎず、基本的には私的領域に関することであって、現代の日本では犯罪行為ではありません。そのようなことで職業上の地位が大いに損なわれるというのは、私は妥当性を欠くように思います。もちろん、妻子ある男子労働者が同じ職場の未成年の女子労働者と長期間にわたり不倫な関係を結び、その同僚を姙娠させ退職のやむなきに至らしめた等の事情がある場合には、「著しく風紀・秩序を乱して会社の体面を汚し、損害を与えた」(東京高判昭和41年7月30日判時457号60頁)として一定の処分を科すというのは判らないでもありません。しかし、報道されている限り、上記両者の関係は一回的なものに過ぎず、しかも肉体関係にまで至ったことを当事者は否認しています。

 山本モナさんが細野豪志議員と不倫をしたときには、報道関係者と政治家との「距離」云々という話から、報道部門への出演を遠慮してもらうという配慮があり得るかもしれません(ただし、その場合、不倫かどうかではなく、政治家と特別の関係を有しているかが問題となるはずですから、例えば、小渕優子議員と結婚した瀬戸口克陽さんを報道部門に回すことは遠慮するという配慮も同様にすべきと言うことになります。)。しかし、今回の相手はプロ野球選手に過ぎませんから、「報道の中立性」という観点からの配慮は不要です。

 また、清純なイメージを売りにしているタレントについては、不倫の発覚により、そのイメージが損なわれる結果、その商品価値が失われ、結果、人気が下落し、番組降板を余儀なくされると言うことはあり得るとは思います。しかし、細野豪志議員との不倫問題で一度失脚し、その後ある意味「奔放」なキャラを売りにしてきた山本さんは、そもそも清純なイメージを売りにしているわけではありません。

 相手の二岡選手は、やや1軍復帰が先送りにはなったものの、あまたを丸めた程度で禊ぎが済んだようで、スポニチの記事によれば、15日の中日戦には復帰してくるようです。読売の滝鼻オーナーが言ったとされる「時間が解決してくれる。」という場合の「時間」とはわずか1週間足らずの時間でよかったようです。男の側は所詮はその程度の扱いで済んでいるのに、なぜ女性の側のみなぜそんなに重い制裁を科せられなければならないのか。そこにはある種の性差別が潜んでいるように思います。

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山本モナが二岡との不倫疑惑によって情報番組を降板した。悪いのは 8:2 で二岡だ。そもそもプライベートな恋愛(醜聞)とキャスターの仕事は関係がない。 [Lire la suite]

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