反社会的であることが賞賛されてきたネット業界でストビュー界隈だけ反社会性が問題視される違和感
藤代さんが,ストビュー問題に関して,「Googleという反社会的企業」というエントリーを公表しています。
ただ,「2ちゃんねる」をはじめとする,法律を敢えて守らず,他人の人権を踏みにじっておきながらまともな被害者対策を講じない企業を賞賛してきたネット社会が,むすろ被害の度合いとしては従来型ほど深刻ではないストビューを契機に,Googleの反社会性を声高に叫ぶというのはいかがなものかなあという感じがします。
ネット企業の中では,Googleはある意味電話応対するだけまだましな方で,電話番号の表示が一切ない企業や,電話を掛けてもテープの音声が流れるだけで一切被害者からのクレームを受ける気がない企業など,数多存在しています。そして,従前多くのネットユーザーは,ネット企業が被害者に対し誠実に対応しないことを,それ故にネット上での加害行為がより功を奏するようになっていることを,肯定的に捉えてきたわけです。むしろ,特定の個人なり団体なりを攻撃するコンテンツをGoogleが検索対象から外すことを「Google八分」として糾弾してきたわけです。
私は,ネットが一部のマニアの世界のものではなく,広く国民が日常的に使うツールとなり,そこで行われる人権侵害の結果は深刻なものとなってしまっている実情に鑑みれば ,今やネット企業はまともな苦情受付窓口を設けるべきだし,個人情報保護法上の「個人情報データベース」の定義を立法的に拡張して,個人情報をも機械的に検索可能なデータベース(ウェブ用の検索エンジンを含む)を個人情報保護法による規制の対象とするべきだとは思います。が,ストリートビューのみ悪者視する昨今の風潮には強い違和感を感じます。
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