で,あなたたちは?
産経新聞によれば,「道徳教育を進める有識者の会」なるものが発足したのだそうです。
なんでも,
誰の言葉からも日本人の心の荒廃への危惧(きぐ)がのぞく。コーディネーターの八木秀次・日本教育再生機構理事長は「日本人の劣化」と表現、「社会を建て直すには学校の道徳教育から始めるしかない」と締めくくった。とのことなのですが,学校の道徳教育から初めて社会を立て直そうと思うと,その社会が建て直るまでには,そのような教育を受けた人々が社会の中心になるまでの数十年単位の期間が掛かってしまいます。そんなことよりまず,守られるべきと考える「徳目」を自ら実践し,順次自らに近い人から感化していく方が,まだ社会の立て直しを速く推し進めることができるのではないでしょうか。
どうも我が国の保守系の方々を見ていると,「道徳」というのは自らが守るべき規律ではなく,他人,とりわけ自分よりも弱い立場にいる人々に押しつけたい規律を指すものと解されている節があるわけですが,「日本の伝統」といった場合にそれを江戸時代あたりまでさかのぼって考えるとすると,道徳的規律というのは,むしろ上の方の立場にいる人々ほど守らなければいけないものとされていたのではないかと思ったりなんかします。自らは守る気がない規律を自分より弱い立場のものに押しつけるようになったのは,「戦陣訓」あたりからなのでしょうか(私は,世界史選択だったので,詳細を存じ上げませんが。)。
参列者の一人である服飾評論家の市田ひろみさんは,
今の子供ががまんできないのは親が教えないから。道徳は人に迷惑をかけない生き方のルールと引き締めたとのことですが,同じく参列者である中山成彬・前国土交通相にまずその言葉は向けられるべきだったのではないかと思ったのは,決して私だけではないような気がします。
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