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28/10/2008

「なぜそんなに払ってそんなに働いてもらわないといけなくなったか」と

 「十分にお金を出しているのに文句を言われる国民の不幸」について,zuさんから,「そもそも週70時間が非人間的だと思うけど。なぜそんなに払ってそんなに働いてもらわないといけなくなったかの考察が抜けてる。」とのブックマークコメントをいただきました。「なぜそんなに払ってそんなに働いてもらわないといけなくなったか」という点についていえば,複数の原因が考えられますが,結局のところ,多くの医師の方々の金銭欲が強すぎることに帰着します。

 単純に言えば,ある病院において,特定の診療科について,常勤医のための人件費として3000万円程度を確保した場合に,医師一人あたりが1000万円の年収で満足できれば3人の医師を雇えますし,1500万円以上ないと満足できないのであれば2人しか雇えません。この場合,仕事量が一定だとすると,2人しか医師を確保できなかった場合の医師一人あたりの労働時間は,3人しか医師を確保できなかった場合の医師一人あたりの労働時間の1.5倍ということになります。また,仮にベテランの医師を年収1500万円という厚遇を掲げて医師を確保したとしても,開業医になれば年収2500万円に楽々届くという制度の下では,一定の経験を積んだ勤務医は次々と病院勤務を辞めて開業していき,残された医師の勤務時間が増大することとなります。すなわち,日本医師会等のロビー活動の成果として開業医が優遇されすぎていること,残された医師のことに配慮せず,「開業医」というおいしいポジションに飛びつく医師が多いことが,残された勤務医の長時間労働を必要とする環境を醸成します。

 また,主たる勤務先はそんなに働いてくれとは言っていないが,主たる勤務先からの給与だけでは飽きたらず,アルバイトに精を出す医師が多いので,結果として,勤務医の平均総労働時間が上昇するということもいえます。

 日経メディカルオンラインによれば,主たる勤務先からの収入は,35歳以下の医師で約765万円,36歳以上の医師で約1379万円とのことです。これだけもらっていれば普通はそれなりに暮らしができるはずなのですが,35歳以下の医師の場合,年平均で268万円ほどアルバイト収入を得ています。それだけ働いていれば,長時間労働となってしまうこと宜なるかなという感じがします。

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