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05/11/2008

人口あたりの医師の数が日本より遙かに多い国の医師の処遇

 人口あたりの医師の数がOECD諸国の中でギリシャに次いで2位のイタリア(日本の約2.1倍)は,医師の所得から強制控除額を差し引いた金額(ただし購買力平価で算定。以下同じ)は月額1928ドルです。日本のそれが月額3654ドルです(ただし,日本側の数字は勤務医のみを計算したものであって,勤務医よりも労働時間が短くて収入が2倍近い開業医を含んでいません。)から,イタリアの医師が週38時間働いているのに対し,日本の医師が週70時間働いてようやく時間単価としてとんとんになります(おおざっぱに1カ月4.5週と計算して,日本が約11.6ドル,イタリアが約11.3ドル)。同様に,人口あたりの医師の数が日本の約1.7倍であるポルトガルで約9.4ドルということになります。

 そういう意味では,日本の現在の勤務医の給与レベルというのは週70時間働くことを前提としたものと言いうるのかもしれません(それは,医師資格を持つ国会議員を通じたロビー活動等により医学部の総定員を削減させ,「供給」を絞った成果でもあります。)。逆に,今の給与水準のままで週40時間労働で収めることとした場合には,アメリカ,イギリスと並ぶ,医師達のパラダイスということになりそうです(米国と違って,医師賠責保険に年間数万円し払うだけで足りるのですから,そういう意味では米国以上に医師達のパラダイスができあがりそうです。)。

 もちろん,公的な社会福祉予算の大部分を医師に配分することになりますから,介護関係者や失業者にはその文地獄のような国になるとは思いますが。

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