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14/12/2008

むしろ,ジャーナリストとして怠慢

 最近のジャーナリストは,基本的な事実関係を調べることもしないのでしょうか。

 櫻井よし子さんは,

日本国籍を取りたい外国人女性と、いくばくかの収入を得たい日本人男性の偽装結婚を斡旋する犯罪が後を絶たないように、日本国籍取得のための偽装認知の斡旋ビジネスが罷り通りかねないという指摘だ。現に、国籍取得の基準を緩和し、トルコ人を主とする多数の外国人を受け入れたドイツは深刻な問題を抱えるに至っている。

述べています

 しかし,いわゆる「偽装結婚」を行う外国人女性の目的は「就労可能な在留資格を得ること」であって,国籍を取得することではありません。

 また,ドイツにおいてはトルコ人労働者を大量に受け入れたことを問題とする向きもありますが,別に,国籍取得の基準を緩和することによりトルコ人を主とする多数の外国人を受け入れたわけではありません。トルコ人の大量受け入れが先であり,国籍取得基準の緩和が後になっています。さらにいえば,ドイツにおいて,父親のみがドイツ国籍を有する場合に父親の認知のみで子にドイツ国籍を与えることとした1993年の国籍法改正を悔やむ声は聞こえてきません(ドイツでも,認知の要件としてDNA鑑定による父子関係の証明は義務づけられていませんが)。

他国の失敗の前例があるにもかかわらず、日本はなぜ、失敗事例をまねるのか。という以上,その前提として,父親のみがその国の国籍を有する場合に父親の認知のみで子にその国の国籍を与えることとする法制度を採用し,かつ,認知の際にDNA鑑定による生物的父子関係の証明を義務づけていない国において,どのような問題点が生じたのかを調べて報道するのが「ジャーナリスト」としての使命であり,それを怠って一部のゼノフォビアの妄想を真に受けるのは,ジャーナリストとしてあまりに怠慢なのではないかという気がします。

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