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28/12/2008

感謝の対象

 kicktoさんから、私のブログのエントリーについて言及していただきました。

しかし、「自分の国に誇りを持ち、感謝すること」は大切なことだと思います。

 現在僕は高校に通うものです。
 人前で「愛国心」等と言えば、「お前戦争がしたいのかよ」と友達から言われますが、別に気にしたりしません。

 なぜなら、僕はこの国で家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではないという今の環境にただ感謝しているだけだからです。

 世界中には過酷な状況で生きている人が多くいる中で、「自分は恵まれているな」と感じ、日本という国で生活できることに感謝の思いが湧いてくるのです。

 だからこそ日本文化は大切にしたい。破壊されたくない。

 しかし、kicktoさんが「家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではないという今の環境」に感謝するのであれば、まず第1に、ご両親に感謝をするべきでしょう。ついで、ご両親にそれだけの収入をもたらしてくれる会社を含むコミュニティや、kicktoさんの日々の暮らしを支えてくれる人々に対して感謝をすべきでしょう。感謝の対象を「国」という抽象的な概念にしてしまうのは、却って現実社会で自分を支えてくれている人々に失礼でしょう。

 そもそも、日本国は、他のほとんどの国と同様に、自国民に対してそのような環境を保証してはくれません。実際、日本国内にも過酷な状況で生きている人はたくさんいます。他方、「家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではない」という程度の環境であれば、日本以外の多くの国々で、少なくない人々が享受しています。さらにいうと、日本国は、国内で過酷な状況で生きている人に対しては極めて冷淡な国にこの十数年ですっかり成り下がっています(もともと冷淡な方ではありましたけど)。そういう意味では、「家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではないという今の環境」に感謝するのに、「自分の国」に感謝するのは少々的が外れていると言えます。

 それに、文科省を始めとする、若い人たちに「愛国心」を押しつけたい人々は、「家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではないという今の環境」があることに対する感謝の対象を「自分の国」として欲しいからそうしているわけではありません。むしろ、「お国のためだから」と一言号令をかければ、若い人たちが自発的に、「家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではないという今の環境」を捨て去ってはせ参じてくれることを夢見て、「愛国心」の植え付けを図っているのです。だからこそ、「愛国心教育」に熱心な人々が唱える「愛国心教育」というのは、多分にカルト宗教団体が行うカルト教育に似通ってきます。シンボルへの崇拝、その集団に属していること自体の優越感、敵キャラの設定、etc.。

 そういう意味では、「愛国心」をもっていると肯定的に話すkicktoさんに「お前戦争がしたいのかよ」と答えるお友達のセンスは悪くないです。若い人たちに「愛国心」を押しつけたい人々は、自分たちが「愛国心」の名の下に号令をかけると、「家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではないという今の環境」をうち捨てて、戦場にでも何でもはせ参じてくれる人間になって欲しいと願っているからです(彼らの多くが、「家族と暮らし、友達もいて、衣食住にも決して不自由しているわけではないという今の環境」を支えている日本国憲法に不満を持ち、むしろ、多くの若者を犬死にさせた大日本帝国憲法下の日本にシンパシーを感じているのは偶然ではありません。)。

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