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29/01/2009

雲の上しか見えていない?

 木村剛さんがまた不思議なことを書いています。

 私個人は、年越し派遣村を無条件に礼賛するマスコミよりも、「Mutteraway」さんの淡々とした冷静な主張に、100倍以上の「理」と「現実」と「ソリューション」を感じますが、この国は、そうではないようです。

 年越し派遣村を主催するNPO法人自立生活サポートセンター・もやいがどんな活動を行っているのかを知っていたらとてもではないけれども恥ずかしくて口に出せない内容です。この国で生活保護を受けるのがどれほど難しいか、そしてその困難に立ち向かうためにもやいがどれだけ彼らをサポートしているのか、もやいのウェブサイトを見ればその一端を知ることができたはずです。

 ネットサーフィンしている暇がなさそうさ木村さんのためにその一端を紹介すると、こちらによれば、ホームレス状況にある方が自立した生活を始めるにあたり、必要となるアパート入居時の連帯保証人提供の相談を定期的に実施したり、福祉事務所への生活保護申請をサポートしたり、緊急時には、必要に応じて米などの生活支援物資の支給をしたり、医師、社会福祉士、弁護士などの専門家による学習会を開催し、生活していく上で生じる様々な困難を乗り越えていくための情報提供や相談の機会を提供したりしているのです。

 木村さんは、単純労働者の月給は1万円でよいとする「Mutteraway」さんの主張に100倍以上の「理」と「現実」と「ソリューション」を感じる反面、「生活保護の申請を行うように説得し、申請を助け、アパート探しを手伝い、就職訓練や職探しや入社後の規則正しい生活に耐えられるように、定期的に訪問して精神的な励ましを行う」等の作業を実際に行っている人々をマスコミが高く評価することがお気に召さないようです。

 また、木村さんは、

 現実世界を知らない方々は、すぐに「企業=経営者=強者=悪」というステレオタイプで話を組み立てますが、そんなに「企業=経営者=強者」だと思うのであれば、派遣切りの人たちもネット難民の方々にも、みんな社長になっていただいたらいいんじゃないでしょうか。「一円起業」すら可能になっているご時世です。

と仰っています。派遣切りの人たちやネット難民の方々の中から、株式会社フィナンシャルの次期社長を募り、木村さんと交代すると良いかもしれませんね。

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