時代遅れはどっち
それにしても、サブプライム問題以降、思考訓練としてはともかく、現実の政策としては時代に遅れになってしまった新自由主義の信奉者が日本のネット界にはたくさん生き残っているというのは面白い現象です。
新自由主義を採用して富を一握りの資本家と大企業経営者に集中させた場合には、結局、内需を諦め外需頼みとするか、低所得者層に借金をさせて内需を維持するかの選択を迫られます。後者を選択したのが米国であり、結局、低所得者層が(案の定)借金の返済ができなくなり、それが金融機関を震源地とする恐慌の引き金を引くことになりました。これに対し、前者を選択した日本は、外需の激減とともに、製造業者を震源地とする恐慌を迎えるようになったわけです。
リーマンショック等をきっかけに、新自由主義の失敗が明らかになったからそこ、米国大統領選挙では共和党が支持を失っていったわけです。大統領選挙のルポを見ればわかりますが、白人のキリスト教保守派の人々の中ですら、中絶禁止問題等で意に沿わないことがわかっていても、経済問題を重視してオバマ氏に投票する人々が少なからず存在していたのです。
今更、解雇規制をなくし、労働者に絶えず賃金の安売り競争を強いることで、国内の労働者の賃金水準を「生存に最低必要な水準」に近づける経済政策をとることが、経済の持続的な発展に繋がらないことはもはや誰の目にも明らかなのに、需要曲線が常に不変という非現実的なモデルにしがみついて、新自由主義の旗を未だに振っている人が元気でいることはまさに驚きです。
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