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07/02/2009

ROEの低さ

 池田先生が次のように述べています。

さらにその原因は、資本効率の低さだ。アメリカに比べると、日本の上場企業の平均ROEは約5%と、アメリカの半分以下である。つまり小倉さんの思い込みとは逆に、日本では資本家へのリターンがあまりにも低いために投資が低迷し、それが内需を慢性的に不足させているのだ。したがって「需要不足」の最大の原因は、経済財政白書も指摘するように、日本型企業システムの非効率性という構造的な問題だ。

 ただ、この種のお話をする場合に気をつけなければならないのは、ROEの分母となるEquity(株主資本)は、「払込資本金と内部留保との和」であるということです。従って、内部留保が大きいと、必然的にROEは低くなります。また、ROEに関しては、「自己資本利益率(ROE) = 一株当たり当期純利益(EPS) ÷ 一株当たり純資産額(BPS)」という計算式が成り立つので、1株あたりの当期純利益が一定であれば、自己資本利益率(ROE)と1株あたり純資産額(BPS)は反比例することになります。そして、1株あたりの純資産額を高めることは、株式の客観的価値を高めることに繋がりますので、ROEが低い=資本家へのリターンが低いということを意味しないことになります。

(図1)
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(図2)
002







ただし、時計回りで順に、資本金、資本準備金、その他資本剰余金、利益準備金、その他利益剰余金

 では、日本では、内部留保がどれくらいあるのかというと、日本企業全体についてみたのが図1、資本金10億円以上の大企業についてみたのが図2ということになります。すなわち、資本金10億円以上の大企業に限ってみても、払込資本額の約4倍の内部留保があるということになります。これでは、ROEが低くともやむを得ないということができそうです。

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