バイアスのかかる立場にいることの指摘と属人論法の違い
ある論点に関して一定のバイアスがかかる立場にいることを指摘することは,一般には「属人論法」とはいわないのではないかと思います。例えば,野党第1党が政権を取ることについての危機感を煽るエントリーを書いた人が,連立与党の一角を占める政党をコントロールする宗教団体の運営する学校を卒業しかつ現在もその学校で「教授」という重大な地位を占める者であるということは,当該エントリーが,当該宗教政党を次期総選挙で少しでも有利な状態にしておこうという一種のポジショントークにより出たものである蓋然性が高いことを示す情報であって,それは情報の受け手にとっては,参考となる情報です。
「あんなカルト宗教を信じるようなやつのいうことなんか信頼できるものか」ということでその発言の価値を貶めているのであれば悪しき「属人論法」だとは思いますが,そういう意味での属人論法が用いられていないにも関わらず,「属人論法」「属人論法」と繰り返して他人を批判するということは,その発言がポジショントークに過ぎないことが明るみにされてよほど悔しかったか焦っているのかそんなところなのではないかという気がしてしまいます。
【追記】
彼が通う法科大学院の学生であるnisshiey_s1さんから,「モトケンさんが誰が見ても「ねーよwwww」って発言してるならごもっともなんだろうけど、そうじゃないとは思う。」とのはてなブックマークコメントをいただいました。ただ,この問題に関する矢部教授のご意見というのは,検察OBによるもの(例えば,郷原先生や落合先生,佐々木先生等々)のなかさえ特異であったことは注目されて良いでしょうし,「リーク」に関する彼の言及もかなり特異なものであったことは注目されて然るべきです。
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