王道を歩めない人にかける言葉
ある人が、自分の特性を見誤っているが故に、その人が優位性をもたない分野に固執し、ダウングレードする一方の人生を歩んでいるとします。そのときに、「○○なんて特性がなくったって良いではないか」みたいな綺麗事をいうことは簡単なのですが、一方でそれって非常に残酷なのではないかという気がします。いくら気休めを言ってみたところで、その分野でやっていこうとしている限り、そこで成功する資質に乏しい以上は、そこで成功する確率は決して高まらないのですから。
特に、資質の不足を自ら薄々感じてか、抜け道ないし楽な道をたどって特定の地位に就こうとしている人に対しては、「王道を歩んでそこに到達できないのならば、あなたはそれに向いていないのだから、別の分野での成功を目指しなさい」ということをはっきりと誰かが言ってあげるべきなのではないかと思ってしまいます。
法科大学院制度の見直し論が最近盛んになりつつあります。法科大学院制度自体が、むしろ実務法曹に至る道を「邪道」一本に絞ってしまった感が私にはあるのですが、それはともかく、新司法試験の合格者数を増やせと言ってきた法科大学院の先生方は、現在の合格者数ですら3回受けても合格できないほど事務処理能力に乏しい人たちが、それでも実務法曹としての資質を有していると、それでも実務法曹として成功する可能性が低くはないと本気でお考えなのか、私は常々疑問に思っていたりします。
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