モラルハザード
池田信夫さんが,また独自の世界を突き進んでいます。
いいかえると、社会主義は一種のモラルハザードなのです。モラルハザードとは「行動のコストを負担しないで自己の利益を追求すること」です。たとえば派遣村に集まった浮浪者に役所が無差別に生活保護を与えることはマスコミに賞賛されるが、そのコストは税金だから広く分散されて見えない。このように個別の(事後的な)利益が見えやすく、全体の不利益が見えにくい構造は公共的意思決定にはありがちです。個別には大きくない無駄づかいが集積すると、経済全体が非効率になり、社会が崩壊してしまうのです。
とアゴラの方で述べていますが,wikipediaの英語版を見ても,コストの話ではなく,リスクの話をしています。学生の皆様は,池田流のモラルハザードの定義はまねしない方がよいと思います。
むしろ,モラルハザードというのは,例えば,妻の実家から莫大な遺産を受け継いだために仮に失業しても経済的に困らない人が,そのような遺産等の支えがない人であれば自らが長期的に失業することになった場合のことを考えて現在の失業者に対して失業給付や生活保護等の名目で給付することに賛成するであろう公的資金についても,その給付に反対するような場合をいうというべきでしょう。そういう意味では,「財産所有」という既得権益に守られている人々が,生活保護等のリスク分散プログラムの発動を否定してかかることこそモラルハザード的と言うべきであり,むしろ新自由主義者たちこそモラルハザードの固まりということができます。
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池田氏はこう言っている。
<モラルハザードとは「行動のコストを負担しないで自己の利益を追求すること」です。たとえば派遣村に集まった浮浪者に役所が無差別に生活保護を与えることはマスコミに賞賛されるが、そのコストは税金だから広く分散されて見えない。このように個別の(事後的な)利益が見えやすく、全体の不利益が見えにくい構造は公共的... [Lire la suite]
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